珍しく、真面目な釣りのネタ。
ルアーの釣りでは「ロッドのバランス」という言葉が度々出てきます。簡単に言えば、リールを取り付けた状態での重心と言えば良いのかしら。
昔、シーバスを狙っていた時は、投げたルアーをリールで巻き取るのでは無く、歩いて引っ張るテクトロと言う釣り方がほとんどでしたし、トラウトの頃はただ巻きばかりで向こうアワセが多かったのでした。なのであまり気にしなくても良かったんですよ。
ところが、アジング(勿論メバリングもですが)になると誘って誘ってアタリを積極的に掛けにいく事によって釣果は伸びます。と言うか、掛けにいかないとあまり釣れないんだ(笑)
誘って積極的に掛けにいく様になると、ロッドの操作感とかアタリが伝わってくる感度が気になります。シーバスとかメバルはルアーを加えたら餌を逃がしちゃなるまいと反転する事が多いので明確にアタリでるのですが、アジはスゥ~っと吸い込むだけの事が多い様で、「コツっ」とか「なんか重いかも」といった小さなアタリをとって掛けなくちゃなりません(ここがアジングで一番面白いところ)。
このロッドを操作して誘う時や感度は短いロッドの方が良いそうですよ。特に34さんはロッドバランスの重要性を強く打ち出していますよね。
と言うことで、手元にあるロッドとリールのバランスを写真に撮ってみました。なんとなく撮っているので画角等の不揃いについては触れないでください(笑)
サンプルは34(サーティフォー)のGUIDE POSTシリーズで、LHR-57(5.7ft),LHR-62(6.2ft),LHR-69(6.9ft)です。
アジングロッドとしては比較的手頃な価格で、インプレッションも見かけますがあまりバランス等について書かれている事は少ないようなので(笑)
なお、軽いリールの例として’17 Soare CI4+のC2000SS PG。160gのリールに5g位のスタンドを付けて、0.3号のエステルを200m(とナイロンの下巻き)を巻いてあります。普通の重さのリールとしてSTRADICのC2000HGS。200gのリールに5g位のスタンドを付けて、3lbのフロロをを150m(とナイロンの下巻き)を巻いてあります。
まずはもっとも軽いLHR-57
- Soare CI4+ C2000SS PG
- STRADIC C2000HGS
元々短いロッドのためか、どちらのリールもあまり重心が変わりません。
次は真ん中の長さのLHR-62
- Soare CI4+ C2000SS PG
- STRADIC C2000HGS
写真ではあまり変わらない様に見えますが、重いSTRADICの方が少しだけ手元に重心が寄っています。
最後は一番長いLHR-69
- Soare CI4+ C2000SS PG
- STRADIC C2000HGS
流石に6.9ftとなると穂先が長い分、受信が穂先側にズレているのがハッキリしますね。
写真だとわかりにくいですが、重いSTRADICの方が指の太さの半分位、重心が手前になります。
これはオマケ(^_^)。ヤマガブランクスのBlueCurrent 74Ⅱ
- Soare CI4+ C2000SS PG
- STRADIC C2000HGS
- おまけ。EM MS2004(205g)
流石に公称80gとは言え、7.4ftもの長さになると穂先が長い分、どうしても重心が穂先方向にいきますね。
そして軽いリールの方が明らかに重心が穂先に寄ります。
こうなると手首の動きでロッドを操作する場合、どうしても手元より向こうに重さを感じてしまいます。すると重たく感じる(先重りとも言います)のです。
GUIDE POSTは一番短いLHR-57だけ重さが公表されていますが、これが74g。6.2ftとか6.9ftはもっと重たいですよ(^_^)
LHR-57はもっとも手のひら(理想はリールの足の部分)に重心が来ますし、ロッドの長さが短い分だけ操作をした時に慣性がつかないのでより軽く感じます。
また、ロッドが同じ素材で作られている場合、手元に重心が来る方がより感度が良いと感じるそうです。
軽いLHR-57とか62(まぁ、69もかな?)は160g前後のSoare CI4+とかSTRADIC CI4+を組み合わせますが、BlueCurrentと言った長くて重めのロッドは軽いリールだと先重りを強く感じるので’13のSoare BBとかEM MS,普通のSTRADICといった普通の重さのリールを組み合わせます。そうじゃないと手首が疲れます(笑)
後は簡単なインプレですが、このシリーズの3本はだいぶ性格が違います。
ベースは一番最初にリリースされたLHR-62になりますが、LHR-69はSキャリーの様なフロートが使える様に5gまで対応しています。それでいて、1g位のジグヘッドならば結構気持ちよく飛ばせます。
また、私がよく行く釣り場の状況では少し長めのロッドの方が使いやすいと言う事もあり、ジグ単(ジグヘッド単体での釣り)からスプリットショットまで対応できる便利なロッドとして一番登場する機会が多いです。
LHR-57はもっとも新しい製品ですが、5.7ftと短いのですがジグヘッドの飛距離は6.2ftのLHR-62と同等か上回ります。下手するとLHR-69と同じくらい飛びます(笑)
そして感度はかなり良いと思えます。1gのジグヘッドを引っ張ってくると(たぶん水の表面張力だと思いますが)水面に到達した事がかなりよく分かります。LHR-62だとそこまで分からないのですよ。水中の様子も潮の流れは感じることができない私でも、魚がバイトする感じは62や69よりよく分かりますよ♪
と言うわけで、LHR-57が使える場所ではこれ。足場が高かったりスプリットショットやキャロ,重めのジグヘッドを使いそうな場合にはLHR-69ですね。勿論、何本も持って行ける場所ではこの2本+αを持ち込みますよ~(^_^)