ヘアドネーションというボランティアを知っていますか?
先日、ラジオを聞いていたところ、ゲストに柴咲コウさんが出演されていました。ラジオと同時にUstreamで映像も流していたのですが、柴咲さんの髪がだいぶ短くなっていたのです。番組ではちょっとだけ触れられていて、ヘアドネーションというものだというお話がありました。
別の日にやはりラジオ番組でヘアドネーションの活動をされているNPO法人の方が電話出演されていて、詳しく説明されていました。
ヘアドネーションとは、文字通り髪の毛を寄付するというものです。
病気や薬の副作用といった何らかの理由でカツラ(ウイッグ)を必要としている18歳以下の人へ、フルオーダーのカツラを贈ろうというものです。説明では大人用のカツラは各種あり、入手性はそれほど難しくないそうですが、子供用のカツラは種類が少ないだけでなく比較的高価なのだそうです。成長期だと頭のサイズも変わりますから、作り直し等もかなり経済的な負担になるでしょう。
この様な子供向けのカツラを、美容室等で切った髪の毛を利用してフルオーダーで作るというなかなか興味深い運動だと思います。
勿論、この運動自体も興味深いのですが、電話で説明されていた方のお話が更に興味を引くものでした。
「ヘアドネーションの為にわざわざ髪を切らないでください。長い髪を切った時、『もしかして使えれば良いな』位の軽い気持ちで協力していただければ」というもの。
また、「協力されている美容室はどうやって調べられますか?」というMCの方からの質問に、「協力してもらえる美容室はありますが、それよりもいつも利用している美容室でヘアドネーションの希望を伝えてください。既に協力してくれている美容室は当然ですが、もしヘアドネーションを知らない美容室や美容師さんならこれを機会に知らせる事ができます」というものでした。
よく聞く協力のお願いは「是非とも協力をお願いします!」とか「~~で受け付けています!」というものです。
そうではなく、「もっと気軽で良い」,「我々も啓蒙活動を続けるが、皆さんの一言で広まる可能性が高まる」という事になります。
色々支援する活動とは長く継続する事が重要なのだと思うのですが、上記の様なお話の中に「続けること」を真剣に考えているのでは?と感じたのです。