懲りずに釣り具のお話。

たぶん、釣りを趣味としていない人からすれば、釣りってビックリするくらいお金がかかります。まぁ、車遊びとかバイク遊びもそうですけれど(笑)

週末に家族で海釣り公園に行ってアジやイワシを釣る様な道具であれば、5000円ほどで揃うはずです。それでも釣れます。ところが、海釣り公園でアジを釣る(それもサビキ釣りといった釣り方も同じ)であっても、マニアな人たちになると金額が1桁とか2桁違ってくるもんですね。

私は最近主にライトゲームと呼ばれる軽くて小さいルアーを使ってアジやメバルを釣る釣りにハマっていますが、この世界でも道具はピンキリですね。
釣具屋さんの店頭で「アジング(ルアーでのアジ釣り)入門セット!」等が売られていますが、全部で1万円位かな?ところが、マニアックな道具になるとロッドで5万円,リールで8万円なんていう世界です。釣糸だって、1000~5000円ほどですが、結構頻繁に交換します。
※私、アジングだとエステルと呼ばれる糸(大体1500円位)をメインで使っていて、だいたい1ヶ月程度で全部交換です。
※以前、管理釣り場でニジマスを追いかけていた時はナイロンの糸(大体1000円強)でしたが、半日で交換です。朝、新品の糸をリールに巻いてお昼に新品へ巻き直し(笑)

釣りが趣味ではない方からすれば、「5000円の竿と5万円の竿で何が違うの?高い方が一杯釣れるの?」と思われるかと思います。実際、私も同じような事は何度も聞かれてきました。

実際、違うんですよ(笑)

10倍高価な竿だからと言って必ず10倍釣れるとは限りませんが、確かに良く釣れるようになります。コンディションが厳しい時なんかは10倍以上釣れるかもね。
ルアーでの釣りの場合、だいたいは魚がルアーを咥えたとかは手元に伝わる感触で確認します。で、針をしっかり掛ける為にアワセをする。この時、手元に伝わってくる魚の感触が高価な竿程良く伝わってきます。俗に言う感度という奴です。
魚の活性が高い時は勝手にルアーに食いついて勝手に釣れる事も多いのですが、状況が良くない時はかすかな感触でアワセを入れます。この時、感度が鈍い竿だとなにも伝わってこないので魚を掛ける事は困難ですが、感度の良い竿だとかすかな感触を頼りに掛ける事ができますので結果として良く釣れます。
釣り糸もルアーを遠くに飛ばしたいとすれば、出来るだけ細い糸を使うようになります(竿に付いているガイドと呼ばれる輪っかに糸を通しますが、糸とガイドの摩擦抵抗が大きいと飛距離が落ちます)が、細い糸は強度が落ちるので切れやすく傷みやすいです。材質がナイロンだと水を吸って劣化しますし、炎天下では紫外線でも劣化します。当然結び目も劣化してすぐに切れる様になりますから、頻繁にある程度の糸は切り捨てて(数十cmから1m位)今まで結び目に使っていない所で結びなおしますが、今度は段々リールに巻いてある糸が短くなってしまいます。するとルアーに投げる時、リールに糸が巻いてあるスプールという部分に糸が触れる事が多くなって飛距離が落ちるのですね。
先ほど管理釣り場でニジマスを釣っている時、半日で糸を新品にするというのはそう言う理由です(笑)
※管理釣り場用の糸ってだいたい1巻きで100mなのですが、先に書いた通り結びなおしたり水に浸かった所を捨てていくとあっという間に10m以上短くなります。すると飛距離が落ちるので新品に巻き替えるという・・・

リールも高価な製品は巻き心地でスムーズで、予想外に大きな魚が掛かった時は糸が切れない様にテンションを掛けながらジリジリと糸がでていくドラグと呼ばれる仕組みがあるのですが、この出来も前々違います。後は1日中竿とリールを振っていますので、軽い方が疲れにくいとか、機械製品ですから段々ヘタってきますが高価なリールはヘタリにくいとか。

ダラダラと書きましたが、大雑把には上記の理由で高価な道具の方が釣りやすいし結果も出る傾向があります。

とは言え、無制限に使えるお財布があれば問題ないのですが、なかなかそうも言えないのが一般人です。
で、ここからが本題の私のマイルール(長いよ!!)

私の経験ですが、ルアーの釣りではロッドとリールの場合、ちゃんとしたメーカーで大体実売価格が1万円を超えれば結構使えます。普通に釣りをするには充分かもしれません。
これが実売価格で2万円になると世界が変わってきて、かなり満足度が高くなります。2万円を超えてくると後はお財布との相談で・・・(笑)
もっと高価な製品は安い製品よりも耐久性は高いのですが、必ず劣化はします。まだリールはメーカーでのオーバーホールで部品交換をして延命もできますが、新品にはなりません。
竿に至っては、カーボンやグラスファイバーの素材が段々劣化してきますが、こちらは交換と言う訳にはいきません。折れる事もありますしね。

なので、私の考え方としては「十分に釣りができて、かつ、消耗品」という事を念頭に、基本的にはリールや竿は2万円を目安にできるだけ超えないようにしています。
以前、所有しているアジングとメバリングの道具一覧を書いた事がありますが、見る人が見れば「あ、1万円前後の道具から2万円前後の道具へシフトしている!」とお分かりになるかと(^^)