なんだか、政治の世界では男女の比率が諸外国と比べて著しく偏っているそうで、議員さんについてはできる限り男女比率を均等にするのが目的の「政治分野の男女共同参画推進法」が少し前に可決されたんだそうです。32年までに国政選挙の女性候補者を30%に引き上げるのが目標なんですって。
議員さんだけでは無く、企業に勤める人でも女性の管理職が増える方向で世の中は進んでいる様です。

私、個人的には議員だけじゃなくて公務員や民間企業の管理職や経営者で女性がもっと増えても良いと思っています。
実際、自分の上司が女性だったこともありますけれど、女性だからと言って問題があるわけじゃない。

勿論、議員さんや管理職として能力のある人が適材適所として配置された結果、数値目標が達成できるのであれば全く問題ありませんし、若年層の人口が減りつつある日本ですから良い方向です。
が、概ねこういう数値目標っていうのは「数値目標を達成するのが目的」になってしまって、内容が伴っていないことが多いと思うんですよ。
だいぶ前だったかと思いますが、女性の社会進出を!というかけ声で総合職採用の女性が増え、確かに総合職での男女比率は数値として改善された事がありました。でも、そもそもの採用基準が不明確だったり総合職として仕事をして貰うための研修や訓練等が整っていないために、「総合職として採用はされたけれど仕事ができない」という評判が広まったことがあったはずです。数値目標は達成できた企業もあったけれど、戦力となったかどうかは別のお話になってしまったという目標と目的を間違えちゃった例ですよね。
総合職として採用されても、新卒ですから当然即戦力で仕事ができるなんて事はほぼ無い訳で、それでいて研修や訓練が無い上に「女性の総合職は仕事ができない」なんて評価になったのであれば、採用された人達にとってはハシゴを外された様なものかもしれません。

男性だから、女性だからといって希望の仕事等の道が閉ざされているのは良くない事なので改善されるべきとは思いますが、必ずしも絶対に平等であることには無理があると思うんです。

生物学的に見ても概ね女性より男性の方が体格も良く筋力もあります。本人が希望しても同じ様な力仕事ができるとは限りません。
例えば、民間機のパイロットは結構女性がいますが、戦闘機のパイロットとなると体力的な問題もあってやはり少ないようです。
看護師さんは女性が多いですが、やはり育ってきた環境や本能的(母性本能かも)なものもあって、患者さんに癒やしや安心を与えるには女性の方が向いている事もあると思います。

仕事だけでは無く、文化や風習の中でも女人禁制や男子禁制といった事は結構ありますよね?
そういう決まりができるには、長きにわたる歴史の中で何らかの理由があってもおかしくない・・・と、なんでもかんでも平等が!と言う前に1度は考えてみるのが必要なのかな?と。
※先日、倒れた市長さんの救命活動を行った女性の方に「土俵から降りて!」と言った相撲協会は大きな間違いだと思いますが、一応は神事で土俵の上は女人禁制されている大相撲に対して、「表彰式で土俵に上がれない!」と噛みつく女性の首長さん達もどうかと。それとこれとは違うと思うのよね。
※勿論、土俵の上が女人禁制と決まったのは近年になってと言う話もあるようですから、そろそろ相撲協会も明確な説明をしなくちゃね。

男女平等論者の方の中には、何が何でも男女平等と訴える方もいらっしゃる様ですが、基本は適材適所だと思うんですけどね。