最近、アクアラインに関する記事を目にする機会が何度かありました。
なんでも12月18日がアクアライン開通の20周年なんだそうです。

千葉県知事の森田さんが、国に対してアクアラインの費用負担を継続したいと要望しているとか。
そうなんです。2009年度から2013年度まではアクアラインの通行料を割引きし、その差額は社会実験として国と千葉県が負担しています。
2014年度からも引き続き国と千葉県が差額を負担していますが、千葉県も頑張るから国も差額の負担を続けてね!という要望なのだそうです。

確かに、この割引きができるまではアクアラインにはあまり乗りたくありませんでした。バイクでも2500円程かかります。
時間に余裕があるのならば湾岸線経由や東京湾フェリー(久里浜~金谷)の利用もあります。実際、千葉へツーリングに行くには東京湾フェリーをよく利用していました。

ところが、ETC車限定ですが割引きがあるおかげで千葉方面へ出かけてみる機会が増えました。この夏は何度か外房へ釣りに行きましたが、時間や費用を考えると東伊豆へ行くより早いし安いのです。ならば、千葉に行こうかとも思います。
また、千葉県の発表ではアクアラインの千葉側に近い木更津や袖ヶ浦では人口が数%レベルで増えているそうです。実際、川崎の浮島には路線バスのターミナルがありますが、川崎の港湾部にある会社に勤めていると思われる人が通勤で利用している姿は見たことがあります。
更に木更津にはアウトレットパークがあり、買い物客も呼び込んでいるのだそうですよ。

とは言え、問題もあります。
例えば神奈川の人が千葉に行きやすくなった代わりに、千葉の人は神奈川へ行きやすくなりました。
なので、千葉側に住んでいる人が買い物や遊びに行く先は千葉県内ではなく横浜や東京といった事もあるそうです。
また、木更津や袖ヶ浦といったアクアラインに隣接する地域の人達には恩恵があるのかもしれませんが、県北部の成田方面や反対に南房総の人達には恩恵の実感は少なく、「県が差額を負担するのは疑問だ」という声もあるとの事です。

万人が全て納得できる事業とはそうそうあるものではないですが、元々神奈川と房総半島は東京湾を挟んで肉眼でも対岸の様子が分かる(工場なんかは見えますよ)のに意外と遠い場所でした。それがこの道のおかげで近く感じるのですからアクアライン様です!
※アクアラインの完成で川崎と木更津間のフェリーはなくなりましたし、割引で東京湾フェリーが閑散としているそうですから、一概に良いとも言えませんけれど・・・