ヘチ釣りでシーバスを狙っていた頃に好んでやっていたのが停泊船ゲーム。
岸壁に接岸している貨物船などは、岸壁と船体の間に数十cmから1m程の空間があります。岸壁に取り付けられたゴム(?)の緩衝材でできる隙間。
この間に仕掛けをソロソロと落とし込んで釣っていました。

そもそも、シーバスが岸壁沿いにいたり船底の下に隠れているのは知っていたので、ルアーではバイブ等を落とし込んでいたのですが、どうも釣れない。
で、ヘチ釣りの道具を使うようになりました。

昔は東扇島や大黒ふ頭等のほぼ何処でも釣りができたので、貨物船が停泊していたらさっき書いた岸壁と船体との間に仕掛けを落としていきます。
川崎の市営埠頭だと5mくらいですが、東扇島や大黒で大型船ともなれば10m程(喫水線が8m位だから)落とします。ここで掛ける。
まぁ、掛けてからが問題で、岸壁と船体の間は開いていても1m程ですし、岸壁には数m間隔で緩衝材が取り付けられていますからこのわずかな隙間で魚を引っ張り出すのが楽しかったですね。普段は道糸がナイロンの3号にハリスがフロロの1.5号位でしたが、大きな魚が着いている時には道糸が4号でハリスが3号位になっていました。道糸とハリスをつなぐより戻し(スイベル)は一般的に手に入りやすい20号メインでしたが、へらぶな用だと22号とかもっと小さいスイベルがあったのでこれを好んで使っていましたね。あとは目印となる一番小さなケミホタル(所謂サイリウム)をより戻しのすぐ上につけてます。針はなんでも良いのですが、セイゴ針が多かったかなぁ。最後にガン玉の3B位で道糸が風に巻き上げられる分を打ち消しての釣り。

ヘチ釣り用のタイコリールはある程度の負荷がかかったら糸を送り出して切れるのを防ぐドラグという機能が付いていませんから、指でリールの回り方をコントロールする必要がありました。これが楽しいんだ(笑)

特にSOLAS条約の影響で、停泊船ゲームが出来る場所はほとんど無くなってしまったので・・・面白かったヘチ釣りはこれからそうそうできないよなぁ・・・