この1か月くらい、ウナギの稚魚が豊漁という報道が度々ありました。場所によっては昨年の10倍ほど捕れており、稚魚の卸売価格も1/4だという事です。でも、ここで安心してはいけないと思います。

これはWEDGEさんに掲載されているウナギ稚魚の漁獲量の推移です。

WEDGE Infinityさんより

そう、漁獲量が増えたといっても、ここ数年に対してだけです。そして、減った原因は乱獲などが考えられますが、今年増えた理由は皆目不明なんですね。
ウナギは完全養殖ができておらず、生態についても少しずつ分かってきましたが、まだまだ不明な生き物です。食用として十分な量が確保できる完全養殖はまだまだ先でしょう。

一時的に禁漁として漁獲量を増やし、以降コントロールに努めている魚は身近にもあります。
居酒屋メニューでおなじみのアイナメです(ごく近い親戚はホッケ)。

確か秋田だったと思いますが、漁獲量の減少を見てきた漁協が自主的に禁漁(確か2年だったと思います)にしました。解禁後に漁獲量は増えましたが、捕りすぎないように注意しているそうです。
※もっとも漁協の自主禁漁なので、よその漁協が漁場に入って漁をした・・・という事もあるそうです。

ウナギは美味しいし私も大好物なのですが、日本だけではなく世界各国(特にアジアの沿岸諸国)にも働きかけて規制をするべき時期なのかもしれません。