さて、スタートも見送った事ですし帰りのルートを考えて、ドンドン先に進みましょう。

このレポートは 、

  1. 計画編
  2. 往路編
  3. 復路編
  4. 地元ライダーとのふれあい編

がありますので、順番に読んで頂ければ幸いです。はい。 

長文です・・・注意! 

サンライズ糸山の駐車場でツーリングマップルを広げてみましたが、往路では香川県を通らなかったので、今回のツーリングでは高知県は諦めてでも香川県はクリアしたいところ
です。
そこで、そもそもの計画では自走魂の原点としてフェリーはオプションでしたが、往路でフェリーに乗ったので帰りは香川,淡路島経由で大阪から奈良に抜け名
阪国道からは往路の逆を辿って帰る事にします。まぁ、一番最初に計画したルートですね。

14時半。サンライズ糸山をあとにしますが、なんともかんとも・・・愛媛の人はノンビリ走ります。それでいて、ミラーを見ていない人ばかりでは?と思えるほどいきなりお店の駐車場に入ったり信号で左折する人,えっ?と思うタイミングで対向車が右折してきたりと、すり抜け大好きな私でも恐くてパスしたい心境です。
※ついでにフロントのブレーキパッドが終わってしまいました(笑)なので、いきなり進路を変えられても止まりません,よけられません?!(^o^)
今治市内をダラダラとしか進めないので、コンビニに入って休憩をとりました。遅いお昼としてオニギリを食べ改めてルートを検討です。このままではいつになったら淡路島に着くのやら・・・
ここで選択は2つ。淡路島ルートか、もう一度フェリーで和歌山経由にするかです。既に800kmを走ってきて、この先も休憩はとるものの宿泊はせずに更に800kmを走るわけです。結構疲れはきていますし、昨晩の寒さはかなりのものでしたから、ちょっと心が折れてきます。

決めました。
りもフェリーに乗る事にしました。不慣れな大都市や初めての道を走るより、さっきまで走っていて雰囲気を知っている道を逆走する方が精神的にも楽です(面白味はないですが)。
フェリーの中で少しでも休んで、それでもきついようならば和歌山市内で一泊する事にします。宿泊となれば予算は大幅にオーバーしますが、事故を起こすよりましです(大
人の判断)。
※その他にも事情が・・・別途掲載します・・・

たまたま徳島に向かう船内で、フェリーの時刻表を貰っていたのを思い出しま
す。まだ今治市ですので、これから徳島まで走る時間を計算すると乗れるフェリーは22時発で24時和歌山着です。それから寒かったR24,R25(名阪国
道)を北上するのはちと辛い。和歌山で宿泊するにしても、チェックインには時間が遅すぎます。その1本前のフェリーは19時発ですから、18時過ぎに徳島港
に着かなくてはなりません。このまま下道を走っていたのでは、絶対に間に合いません。それこそ、ガンガン追い越しをかけて・・・という様な走り方をすればなんとかなるかも知れませんが、和歌山から川崎までの道だって残っています。ここで頑張って疲れるのは得策ではありません。

更に決めました。高速を使って、徳島まで向かう事
にします。松山道の「いよ西条IC」から乗れば19時のフェリーに間に合います。燃費計算からするとガスは徳島まで持たないですが、きっと途中にSAがあ
るはずです(今思えば、何でこの時に地図で確認しなかったんだろう。実際は給油設備があるSAがなかなか現れず、ドキドキした)。
更に予算オーバーですが、2,3千円を惜しんでより辛くなるよりはマシです(更に大人の判断)。
※実際には淡路島を通る鳴門-神戸間の高速代よりフェリーの方が安いのです。四国内の高速は若干割高に感じますが、今回は往復フェリーなので往復淡路島経由とした場合と比較すると、この高速代はかなりチャラになります。

そうと決まれば高速に突入です。時々シェルパの横や鼻っ面をかすめる様に追い越していく車に怒りを感じながらもひた走ります。やっと現れた吉野川SAでこの旅3度目の給油。その後もなんとか徳島道を走りきり、朝にうろついた徳島市内では迷いもせずにフェリー乗り場へ。
無事に乗船も完了し、船室で場所も確保して寝る事に努めますが・・・眠れなぁい。往路は20分程ウトウトしましたが、今度は一睡もできません。やっぱり僕って繊細なのでしょう(笑)
しょうがなく、携帯で和歌山市内の宿をチェックする事にしました。2軒ほどホテルをチェックしておいて21時に本州に再上陸です!

思い返せば(もうか?)、今朝のフェリーに乗って四国へ渡り、宵の口にはもう戻ってきています。
普通のツーリングとして考えれば、「何しに来たんだろう」という世界かも知れません。フェリーを下りた時、見学(?)に来ていた地元のオジサン,オバサンと話をしていて「へぇ?朝に行ってもう帰ってきたの?これから神奈川まで走るの?バイクに乗る人って元気やねえ」,「いや、頭のネジが何本か足りないだけですから(笑)」なんて会話も弾みます!

オジサン,オバサンと分かれて和歌山市内へ。ホテルの場所とバイクが駐車できる事を確認してから部屋を押さえようと言う魂胆です。一番良さそうなホテルは近所の格安コインパーキングが駐車場らしいです。2番目のホテルは敷地内に駐車場がありますが、場所が分かりにくそう。晩ご飯を食べられる場所を調べつつ、和歌山市内をウロウロしました。
ようやく両方のホテルを確認して、駐車場があるホテルに予約をいれます。が、携帯サイトでは空き部屋が3つあったのに、予約操作をしている最中に満室となってしまったようです。104で電話番号を確認して直接電話をしてみますが、やっぱり満室との事。
しょうがない。駐車スペースがない方のホテルに電話をします。またも104で番号を調べて、バイクの駐車と空き部屋の確認です。部屋は空いていますが、やはりバイクを止めるスペースは無いとの事。和歌山市駅前の市営バイク駐輪場を紹介されました。で、ここに行き、係員さんと交渉しましたが原付しか受け入れていないとの事。ダメじゃん!こりもせず、駅前の交番に飛び込みます。お巡りさんはパトロールで不在でしたが、交番内の電話で警察署に電話をして聞いてみます。「車は大丈夫で自動二輪がダメなホテルなんてあるんかのぉ、ワハハ!」との事でしたが、だって本当にあるんだもん(笑)
でも、電話の向こうにいるお巡りさんに「ひょっとしたら止められるかも知れない」という場所を聞いて行ってみます。

不思議な空間でした。元々は店だった所を改装して、「バイク預かり所」という看板が何軒もあります。和歌山では、商店の廃業後に「バイク預かり所」という商売が成立しているらしいです。一応あたってみますが、やはり原付しか受け入れていないとの事。ダメじゃん!
ホテルに電話して仮予約はキャンセルとしました。腹をくくって走る事にします。装備を夜間走行用に変更して走り始めました。

R24を北上します。昨晩走った道。見覚えのある商店なんかも目に付きます。途中、ファミレスなどが目に入り、「ご飯食べようかなぁ・・・」と思いつつも通過。やっぱり一気走りハイになっているようです。
やっぱり寒いので、何処か暖かい場所で休憩を取りたいのですが、イマイチ良さそうな場所がありません。しばらく走って、R24からR25の名阪国道に入ろうとした時、煌々たるネオンが・・・そう、健康ランドを発見しました!

意外かもしれませんが、日帰り温泉には時々行くものの、健康ランドは利用した事がありません。だって、夜はいつも走りっぱなしだから(笑)

決めました。奈良健康ランドで大休憩をとる事にしました。まずはお風呂に入って体を温めます。ここでノンビリしすぎて軽食コーナー等も全て営業時間が終わってしまいましたが(笑)
レストルームで繊細な私はなかなか寝付けませんが、それでもウトウトしていたようです。
なかなか快適な施設でしたよ(ちょっと商魂たくましい部分もありましたが)。また機会があれば利用しようっと!

ノンビリして出発は朝8時。そのまま名阪国道へ入ってすぐの道の駅「針TRS」で休憩です。まだ元気だから、休憩を取るのが早い事(笑)

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この道の駅は広いし設備は良いし、場所も良いところ,隣には夜中でも利用出来るコンビニもあって私の中では1,2位のランクにある道の駅です(もう一つは静岡の掛川です)。
ここで朝ご飯。「朝食セットのうどん」に決定です。

DSCN1967.JPG

よくよく考えてみたら、今治で遅いお昼ご飯を食べてから17時間ぶりの食事でした。
関西風のうどんは美味しかったですよん!

針TRSをあとにしてからは再び下道をひた走ります。四日市の外れで4度目の給油。そして名古屋市内を抜け、岡崎市内にたどり着いたところで渋滞です。このまま走っても夜には帰宅出来そうですが、渋滞は辛いです。

で、唐突に決めました!岡崎ICから東名高速に乗ります。東名で高速巡航はシェルパが苦手とする部分ではありますが、程々の間隔で休憩出来る場所があるのはメリットです。
浜名湖SAで人間にご飯(SAは大混雑。結局レストランではなく焼きたてのパンを一杯買って満腹)、燃費計算上では自宅までギリギリなのですが安全策をとって足柄SAでシェルパは5度目の給油となりました。

午後5時半に自宅着。出発してから51時間半で今治の往復が完了です。完全下道ではないですが、約1600km弱を完走出来ました。

DSCN1970.JPG

実際には家をでてから10km程走ってトリップをクリアしたので1585km位は走っているかな?

出発前にはkazさんに「今治800だと語呂が悪いから、千葉あたりであと200km程走って今治1000(km)にすれば?」と言われていたのですが、往復で約1600km。今治1000マイルではどうでしょう? →  kazさん!