この記事は日付を遡って書いています。

これは朝の猿払キャンプ場です。
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前を歩いているのが斉藤さんです。

実は、斉藤さんとテントを張った猿払のキャンプ場ではこんな事もありました。
昨晩、このキャンプ場のベストポイントと言われる場所に向かうと、先客のテントがありました。買い出しに行かれているのか、人もバイクもなかったのですが・・・
実はこのテントの持ち主の方も千葉からいらっしゃったアフリカツインでした。
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朝日に暖まる(本当に寒かった・・・)KLEとアフリカツイン達。

偶然が重なった3台なのですが、周囲からは一緒に回っていると見えたようです。事実、水場で話をした茅ヶ崎からやってきたという人には「いやぁ、同じ様なバイクが3台あったので一緒のグループだと思っていましたよ」との事。そうだよなぁ、そう思うよなぁ。

ひとしきり大きなオフ車(KLEも入れて貰っていた)の話を楽しみました。
話をしている最中、道の駅に立ち寄ったタンデムのライダー。遠くからだったので定かではないですが、たぶん、’05モデルKLE500だと思います・・・ここを見ていたらご連絡下さい!

皆さんと別れ、干しホタテを自宅の土産用に購入。クッチャロ湖に向かいます。
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天気も良いし、風景も良い。道も良い。楽しい楽しい北海道の道。

浜頓別から275号線に乗り、中頓別方面に入ります。ここで、また記憶に残る人に出会いました。
私は緩い下り坂。快調に走っていると、対向車線の路肩をチャリダーが走ってきます。彼は緩い上り坂なのでしょう。右に左に車体を揺らしながら走ってくる高校生位の少年。「頑張っているなぁ」と思っていると、その少年は顔を上げてこちらを見るなり、満面の笑みで大きく右手を振ってくれたのです。
チャリダーは一生懸命自転車を漕いでいますので、こちらから手を振っても気づかないこともあります。また、上り坂では車体を安定させるためハンドルを握るので、会釈はあっても手を振ってくれる人はあまり多くありません。
一瞬、「ドキッ」としましたが頑張って右手を振ってくれたのです。こちらも両手を目一杯振り返します。
私が手を振るのを見て、彼はより一層の笑顔でもっと大きく手を振り返してくれました。

すれ違うだけ、わずか数秒の出会い。きっと上り坂で走るのも楽ではないはずなのに、本当に楽しくてしょうがない!という笑顔。ありがとう。旅は楽しまなくちゃね!そして頑張って!

音威子府から美深に進みます。途中、「ライダーコース ダート60km」の看板があります。
神奈川ではほぼ全ての林道がゲートで封鎖されていますが、北海道ではまだまだ走ることの出来る林道があります。しかし、こういった看板で林道が宣伝されているとは・・・
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この山々(函岳周辺)には、まだまだ魅力的な林道が残っているようです。これ以外の林道にも興味津々ですね。こういう道はシェルパで走りたいなぁ!

さて、道の駅「びふか」にはキャンプ場も併設されていて、評判がよいようです。当初の予定ではここに宿泊する予定でしたので、状況の偵察も兼ねて立ち寄ります。
ここでは、本日初めてのソフトクリームタイム。羊の乳で作ったソフトクリームです。
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羊乳ということでしたが、クセもなく美味しい逸品。

北海ダーにはいろいろな人がいます。
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角が装着済み!素晴らしい!!

道の駅をでて名寄を通過し、和寒まで進みました。
北海道には道の駅だけではなく、駐車帯やパーキングが整備されています。三笠山のPAでパッキングのやり直しをしていると、車で立ち寄った初老の紳士から声がかかります。ひとしきり話をした後、「気をつけてね!」という言葉にお礼を言いながら昼食をとることにしました。
レストラン虹でカツカレーです。その場でカツを揚げて貰い、サクサクな歯ごたえが食欲をそそります。
カレーを食べていると、向かいの席に座っていた人から声がかかりました。
なんでも話を聞いてみると東京に住んでいて年金を貰っているけれど、アルバイトで長距離便の運転をしているという方です。昔はバイクに乗っていて度々北海道にも来ていたとか。いろいろな道を教えて貰い、お互い事故に遭わないようにと分かれました。

この背後にある三笠山はトライアルのコースでもあるらしいです。来月にはMFJ戦があるとか。
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お腹も一杯になったので塩狩峠-愛別町を走り、層雲峡に入ります。雄大な景色なのですが、写真が撮れません。なにせ、ここだけはぬわわkm/hで走るKLEを車がバンバンと抜いていきます。路肩もそれほど広くなく、止めるのがちょっと怖かったので・・・

大雪山の山並みは大変走りやすい快走路です。気持ちいい!
三国峠ではソフトクリームタイムです。イチゴソフトにストロベリーソースのイチゴ三昧な品を。
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足下には原野が広がります。
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この国道273号線は交通量も少なく、ハイスピードで本当に走りやすくお勧めな道です。

士幌まで下った所でナイタイ高原の看板がありました。ここもよく紹介されている場所です。立ち寄ってみましょう。

牧場内のワインディングを駆け上がっている時、何気なくミラーを見ると・・・広大な風景が広がっている様です。振り返ってみれば・・・

凄い!これぞ北海道です。目に飛び込んできた景色に、次の瞬間「うぉぉぉぉぉっ!」と叫んでしまいました。更に・・・分かりません。なぜだか分かりませんが胸に、そして涙が溢れてきました。
理由はないんです。でも、なぜか感動・・・しました。
駐車場にバイクを止め、しばし風景を眺めます。
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とてもじゃないですがデジカメで撮りきれないので、複数の写真を合成してみました。

ナイタイ高原、良かったです。この風景を眺めていて、金銭的にも時間的にも厳しいものはありますが、無理してでも来て良かったと素直に感じました。細かいことなんてどうでも良いと思える世界。

嬉しい気分のまま、ナイタイ高原を後にすることとします。
上がってきた道を下っていると、何台もバイクとすれ違います。手を振ります。向こうからも楽しげに手を振ってくれます。みんな楽しい気分のようです。
その様な中、更に2台のバイクが上がってきました。スタンディングから手を振ろうとした瞬間、先頭の相手は両手バイバイをしてくれました。ビックリしてシートに座ってしまい、私も両手バイバイを返します。
2台目の人が大きく手を振ってくれます。ここはより盛大にお返しをしなくてはなりません。「スタンディング両手バイバイ」を発動です!これは成功です!すれ違いざま、相手の人は大笑いでした(笑)
タンデムのアベックにはパッシング&スタンディング両手バイバイにチャレンジです。相手もニコニコしながら大きく手を振ってくれます。

士幌町ですれ違った女子高生位のチャリダー二人。こちらから手を振ったら、やはり満面の笑みで二人とも大きく手を振ってくれました。

なんかいいです、こういう雰囲気。見ず知らずで、すれ違う一瞬だけの出会いですけれど、バイクに乗っている、自転車で北海道の旅をしているというだけなのですが、親しみを感じる一瞬です。

ライダーにとっての聖地はナイタイ高原や開陽台が有名ですが、WRC好きの聖地は帯広です(笑)
もっとも、今の時期にはたんなる市街地ですけれど(泣)

この日は夜半から天気が崩れるという事です。
台風の接近もあり、フェリーが欠航になっても困るので、日勝峠を越えて夕張-苫小牧を経由し、一気に函館まで走ってしまう事や、帯広市近郊でのキャンプという選択肢もありましたが、天気が崩れた日勝峠を走るのは疲れている今の状況からするとリスクがありますし、キャンプ場で雨も出来れば避けたい所。
結局、帯広の隣である芽室のビジネスホテルに逃げ込みました。夕食は隣の回転寿司でお腹一杯。走りもお腹も満たされた一日でした。