ブラックジャックによろしく
ドラマにもなったようですが、マンガのブラックジャックによろしくを読みました。
率直な感想としては「とても面白い」です。
決して魔法使いのように患者の治療をする名医ではなく、僻地医療等にいそしむ訳でもありません。医大卒の新人研修医が、病院という現場で理想と現実の狭間をもがきながら進んでいくという物語です。
そう、スーパーマン的に描かれた医師ではなく、私にはかえて凄くリアルに感じられました。
また、研修先の医大で行われている事・・・物語ですから全てが事実ではないとしても、現実にありえそうです。例えば、救急搬送の患者の受け入れを断るといった事,ガン治療の実際。全てがリアルに感じられました。
かといって、必ずしも悪意を持って患者の受け入れを断っている訳ではなく、各現場が抱えている問題からやむを得ずといった視点で描かれています。
以前、週刊誌(スピリッツ)で読んでいた「おたんこナース」も面白かったですが、一気に読ませる魅力がある作品です。
この作品とは直接の関係はないのですが、最近思った事。
深夜、家の近所によく救急車がやってきます。高齢の方が自宅療養しているようです。
しかし、救急車がやってきて、患者を救急車に乗せた後になかなか出発しないのです。
救急隊員の方は忙しなく患者の対応をしているようですし(カーテンで車内を詳しく見ることは出来ませんが)、運転手は搬送先の病院を確認している様ですが、見ている限りでは受け入れてくれる搬送先がなかなか見つからないようなのです。救急車が到着してから出発までだいたい30分位かかります。
これも、たまたまではなく、毎回毎回の後継なのです。救急隊も病院も決して職務怠慢ではないでしょう。でも、この現実。自分の身に何かが起きて、一刻も早く搬送しなくてはならない時に搬送先が決まらないとしたら・・・ぞっとします。
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