最近、一部で盛り上がっているらしいのは4Kテレビとハイレゾ音源でしょうか。
4Kテレビはデファクトを取りたいという思惑が見え隠れしますし、気持ちは分からんではないのですが、なんか家電メーカーが80年代にテレビで大儲けした頃の再来を夢見ているように気がしてしょうがないです。
ハイレゾ音源も紹介記事では色々と好意的に取り上げられていますが、普通の人でハイレゾ音源と通常のCD音源を聴き比べてもらったところ、半数以上の人が違いを感じられなかったという記事も見かけます。

どちらにしても鍵はコンテンツですよね。コンテンツが無ければ新しい企画や技術も大した意味を持ちません。乱暴に言えば再生機器購入者の自己満足で終わり。(笑)

中には従来の音源でもハイレゾ並みの解像度(音で「解像度」というのも違和感があるのですが)で再生できると謳われている機器も存在しますが、大前提として元々の情報量を超える事はできないという事を認識している購入者はどの位いるのだろう?と思います。
CD音質で録音された音源はどうやってもCDの音質を超える事はできません。色々と元の情報を保管して音を変えているとは思いますが、それは原音に近いのではなく、あくまでも「元々はこうなんじゃないかな?」という想像上で作っている音という事です。それよりもCD品質であってもアナログ部分のチューニングをどうするのか?がまず先ですよね。DAC(昔の書きかたならばD/Aですわ)と、その後のアンプ部分。そして配線の線材を気にするよりも再生するスピーカーとかヘッドホンの出来に左右されます。いくらハイレゾ音源といっても、ここがPoorならばちゃんとしたCDよりも悪い音っていう事も十分あるわけです。

テレビだって4K以前のBDですらまだDVDから完全に置き換わっていないのですから、先は長いですね!(笑)
コンテンツもない4Kの議論をしてもしょーがないだろうに、評論家諸氏。
※音楽業界の方はハイレゾでの録音環境が揃いつつありますけれど、まだコンテンツとして十分な量が流通するのはまだまだ先でしょうし、そもそも従来の音源はハイレゾにならないですからね。

もっとも、以前も書きましたがどんなに頑張っても演奏者の頭の中の音の情報をそのまま聞き手の頭の中に放り込む攻殻機動隊の世界にならないと、録音である限り作り手と聞き手で本当の音の共有はできない訳ですけれどね(^ ^)
※もっともライブであってもそれぞれの耳の特性(耳の訓練の具合とか加齢で高音域が聞き取りにくいとか)がありますから、作り手がイメージしている原音を聞くなんて不可能なんですけれど(笑)