噴火しましたね。
付近で訓練中の自衛隊員の方が亡くなり怪我をされた方も多くいらっしゃいましたが、スキーやスノボ以外の登山客の方が少なかった事や、噴火の規模の差もあり御嶽山の様な事にならず少しだけ救われました。

スキーやスノボを楽しんでいた方の動画も公開されましたが、今回はたまたま冬山の取材で現地入りしていたTVの取材クルーの方の映像が残っており、一般の方が撮影された映像とあわせて当時の状況が良くわかる貴重な資料だと思いました。

公開されたTVクルーの動画は、ローブウェイに乗っている最中で山岳ガイドの方から話を聞いている最中に噴火が始まっていますが、噴火と同時に停電となりロープウェイのゴンドラは止まってしまいます。逃げたくてもゴンドラは止まっていますし、地上から離れていますのでゴンドラから降りることも出来ません。ゴンドラの中ですので細かな噴石や火山灰からは守られていますが、TVクルーとは別のゴンドラでは噴石が当たって窓が割れ怪我をされた方もいらっしゃるので、本当に怖かった事でしょう。
台湾から来られていた方はスキー場のリフトに乗っている最中でしたから、身を守るものは無いわけですし。

映像に残っていたローブウェイの駅の方は良く対応されていたと感じました。
噴火から15分ほどでロープウェイは動き出した様です。駅にロープウェイのゴンドラが着くなり、スタッフの方は冷静に階下への移動を説明されていましたね。噴石が建物の屋根を突き破っても居たようですが、影響が少ない階下への移動の案内は御嶽山の教訓が生かされていたのかもしれません。
また、到着まで時間はかかったのかも知れませんが、役場の防災担当課長の方が山頂駅まで行き、非難をしている方へ落ち着いて説明をしている姿も印象的でした。

日本は火山以外にも地震や津波に台風といった自然災害が他国と比べても多い国だと思いますが、こういう記録があることによって今後の対策に生かされることは重要ですし、防災や減災の経験や技術は国内での備えだけではなく、海外へドンドン広めていって役に立てられればと思います。