話題の三菱自動車さん。
OEM分を合わせて4車種の燃費改ざん(偽装)だけではなく、色々な車種で決められた方法以外でデータを収集していたとの事。
昔のリコール隠しよりはずっとマシだと思っていたのですよ。燃費だけなら偽装とは言えまだ人命に影響はまず出ない。ところが、こうなってくると燃費以外にもあるんじゃないの?と思うのが世の常。
以前紹介した「空飛ぶタイヤ」が現実味をもってきましたよね。
空飛ぶタイヤはトラックのタイヤが走行中に外れて死亡事故が起きた実際の事故(事件)をモチーフに描かれた小説です。小説ですから、現実とは異なります。
この小説の後半ですが、グループ企業の中核企業(ホープ重工と言えばモチーフは三菱重工)から度々のリコール隠しで見放されてしまい、ホープ自動車(勿論モチーフは三菱自動車)は同業他社に吸収合併されてしまうというストーリーです。
現実の世界で重工さんが自動車さんを見放す事はそうそうないとは思いますが、小説ならではの突飛な発想が、ひょっとしたら・・・と思ってしまうのは気のせい?
正直、洒落にならなくなってきました。
様々なメーカーのモデルに触れる立場として、体感的に三菱のクルマは燃費出ないよねー、と軽いネタにしていたものがシャレじゃなかったということです。
これ、三菱自動車だけの問題ではなく日本の基幹産業の一角が危機に瀕していると捉えると現状の報道ではまるで頓珍漢なところをほじくっていることが見て取れます。自工会が経団連が気の利いたコメントを出せないのも、三菱グループとしてのコメントが出てこないのもこのあたりから見えて来るのではないでしょうか。
三菱の持つ駆動力制御技術は絶対に国外に流出させてはなりません。日本の自動車産業の威信に賭けてこれは守らないと…新聞報道は真逆の流れを作りつつあるように思えるのですが。
mattさん
基幹産業であろうがなんだろうが、民間企業が民生品で一般市場を相手にしている以上、今の時代ではどうにもなりませんよ。
開発部門や営業部門が暴走しても、最後の歯止めである品管部門が機能していないのですから品質が担保できる訳がないです。例え的外れな所を突かれようが反証できる根拠が無いですからね。
同業他社に飛び火しようが消す方法もありません。今は耐えて火の粉を払う位しかできないでしょう。
重工さんや電機さんの品管を相手にしていた頃は本当に怖い存在でしたけれど、三菱グループであるが故にいい迷惑だと思いますよ。