ブレないね、トランプさん。

これ、結構怖いよね。

最初にお断りしておきますが、以下は中国企業が手がけているとか、安全保障がどうのという事でTikTokを擁護するものではありません。
何処の国で開発されたものなどとは関係なく、一般的なお話です。

何が怖いかって、具体的に多くの人が納得できる理由の開示(証拠の開示)がなく利用禁止とか企業活動の禁止を実行出来るわけだからね。
勿論、「**がこういうことをやっている」というのは解析能力の手の内を明かすことでもあるので、全部が公開されることは無いと思ってますよ。

でもね、立場を変えてみるとね、結構怖いのよ。
例えば、アメリカが「日本が開発したPS5は安全保障上の理由から利用禁止」ってなったらどうなるかね?
「PS5はゲーム機でしょ?」って思うかも知れないけれど、トランプさんが「PS5の通信機能は国民の個人情報を抜き出している。だから使用禁止!」って決めたら同じ事よ。証拠を出せっ!と抗議しても、安全保障上の理由で拒否されたら闇の中。
ゲームならまだしも、「コネクテッドカーの通信機能を使って車内を盗聴しているから使用禁止!」っていうのは滑稽に聞こえるかも知れないけれど、まったくあり得ないと否定できる材料は無いのよ。万人を納得させる事が出来る証拠を開示しなくても実行出来ちゃうわけだから。
純粋に技術面での優位性とか使い勝手という競争ではなく、国のトップ(とそれを支えるブレイン)の考え一つでいきなり締め上げられる事にもなりかねないのね。

まぁ、アメリカは昔から色々なことをやってきているけれど、ね。
過去の対中東戦略だって、「証拠がある」と言いながら、結果的には怪しいものもあったしさ。
ジャパン・バッシングの時代を多少なりとも知っているから、盲目的に「そうだそうだ!」というのは怖いのですよ。いつ矛先が向いてもおかしくないからね。