この1年半ほどになりますが、結構仕事が忙しくて月の半分位は家にいません。

最近、よく利用している小さなビジネスホテルでの出来事。

ビジネスホテルと言ってもチェーン展開している様な大手ではなく、たぶん元々は町の旅館だったところがビジネスホテルになったようなところです。お世辞にも最近のビジネスホテルの様な設備が充実している訳ではないのですが、なんていうか昔ながらの融通が利くところが気に入っています。

先日のこと。
このビジネスホテルは10時チェックアウトで、10時まで朝食を食べることができます。
でも、客室清掃の方は8時半位から準備を始めています。あまり人手が確保できないのでしょうし、宿泊者も近隣の工場設備などを受けもっているのであろう長期滞在の業者さんばかりですから、8時を過ぎたらほぼ誰もいません。なので、8時半頃に清掃を始めてもほとんど問題にはならないでしょう。
私は大抵9時頃に朝食を食べに行って、9時半前に出発という事が多いのですが、先日9時20分頃に朝食から戻ってきたら清掃を担当しているであろうお姉さんが私の部屋のドアを開けて準備を始めていました。
私は既に仕事へ行く準備は済んでいたので上着だけ取ることができれば良いので、お姉さんに一声かけて部屋に入りました。

ビックリしたのはお姉さん。客室の利用状況のメモを持っていたのですが、勘違いして早めに掃除に入ってしまったらしい。
どうもお姉さんはフィリピンの方の様です。ちょっとたどたどしい日本語で謝ってくれました。全然気にする事じゃないので、「大丈夫ですよ~」と声をかけたのです。荷物を持って「お願いしますねぇ~」と伝えて仕事へ行ったのです。
翌日、同じような時間で朝食から戻ってくると、そのお姉さんが清掃の準備をしていました。
「おはようございます」と声をかけ、部屋から荷物を持って出てきたら「昨日はごめんなさい」,「今日はもう出かけるのか?」という事を聞いてきました。「いや、チェックアウトなのでもう部屋は空きますよ」,「お掃除お願いしますね~」と伝えたところ、「本当に昨日はごめんなさい」,「また泊まりに来てください」,「気を付けて行ってらっしゃい!」という言葉を投げてくれました。

いやね、最近は日本の人でもこういう対応じゃない方が多いんですよ。
客商売の基本だろ?と言われそうですが、ちょっと言葉が通じなくてもちゃんと対応してくれたこのお姉さん、とっても好印象でしたね。

政治の世界では外国人労働者の受け入れだ~!などと言っていますが、基本的に外国人労働者をあてにする前に、日本に住んでいる日本人が仕事にちゃんと就ける様にしましょうよ!が私の基本的な考えです。特に、人対人の仕事ではバックグラウンドとなる文化や価値観が違うとなかなかうまくいかないんじゃないかな?と思っています(医療とか介護とかね)。
とは言え、こういうちゃんとしたやり取りができる人ならば、労働人口が減り続ける日本の社会として受け入れる事も考えなくちゃな・・・と思います。