以前、ルアーで狙うメバル(通称:メバリング)やアジ(通称:アジング)に使うロッドやリールについて書きましたが、今回は釣針の方です(^ ^)

メバリングやアジングで釣針は普通イメージする釣針とはちょっと違っていて、重りと針が一体化しています。これをジグヘッドと呼びます。
釣りをする場合には、このジグヘッドにソフトルアーとかワームと呼ばれる樹脂製のルアーを差し込んで、餌の部分と釣針と重りをセットにした状態でエイッ!と投げ、水中で魚を誘ったりして釣ります。
このジグヘッドとワームだけで釣る釣りを「ジグ単」等と呼びますが、これの利点はとにかくお手軽。餌の用意はいらないですし、別にウキを付けたり重りを付けたり(重りは場合によって付けますが)という手間がかかりません。また、単純な仕掛けだからこそ工夫のしがいもあります。
例えば、ジグヘッドの重さを変えてルアーを飛ばす飛距離を加減したり水中で沈んでいくスピードを変えたりしますし、ジグヘッドの付けるワームの形や大きさ,色などを変えることでその釣り場の状況にあったルアーを作ります。

そんな中、今回は普段使っているジグヘッドを紹介してみましょう。道具箱の中にあった同じ重さのジグヘッドを並べてみましたよ。

全てタックルボックスにあった1gです。
上から順に・・・

Tict アジスタ!
(たしか「S」)
 なんとなくアジに効くという金針だし、ショートシャンクだし、オープンゲイブっぽいし、ジグヘッドの頭は水を受けて引き重りがするような加工がされているし・・・といい事尽くめなのですが、なんとなく釣れない・・・(笑)
Cultiva アジ弾丸 メバリングではメバル用に同じくCultivaのメバル弾丸を使っていました。
春にアジが釣れ始めたとき、「やっぱりアジングならアジ用でしょう!」と単純な発想で購入。
アジングを始めた頃のメインジグヘッドでした。
34 Stream Head ’17秋のシーズンの1軍です。
下のダイヤモンドヘッドに続いて導入。糸を結ぶアイと呼ばれる部分(穴)が小さいので、糸を直接結ぶ分には問題ないのですが、私は簡単にジグヘッドが交換できるスナップと呼ばれる部品を使うのに、ほとんどのスナップは線径が太すぎて使いづらかったのです(泣)
しかし!「むう&ぴょんこの天邪鬼探検隊」さんで紹介されていたDECOYのスパイラルスナップを手に入れてからはこのジグヘッドが使いやすくなり、最初にチョイスする様になりましたよ。
34 Diamond Head ’17秋のシーズンの1軍です。
ロッドやラインで34を使い始めたので導入。これ、釣れます!(笑)
最近では下にあるSWライトジグヘッドSS OGと場所によって使い分けています。
ダイワ 月下美人
SWライトジグヘッドSS OG
アジングを始めた頃は上に挙げたアジ弾丸を使っていましたが、どうも掛かり(ノリ)が悪いなぁ~と思っていたところ、釣具屋さんで新作のこれを発見。
勿論、すぐに導入したところ釣果が激増しました(^ ^)
やっぱり針先が外側に向いたオープンゲイブよね!と気づかされた品。
今でも単価が34より安かったり、光が強いところでは良く使います。上の写真を良く見てくださいね。
ダイワさんのサイトでは、プロトタイプの写真が製品情報のページにあるのですが、頭の部分(?)からシャンクが出る位置がもう少し下がって中心寄りです。たぶん、製品化の段階で調整が入ったと思うのですが、それ以外にもワームを固定しやすくするワームキーパーや頭の形状も少しずつ変わっていて、針の形状を変えただけではない新作と言うことが分かります。
ダイワ 月下美人
SWライトジグヘッドSS
夜行タイプ
メバリングを始めた頃に良く使っていました。
途中からメバル弾丸を使うようになりましたが、こちらは夜光と言うこともあり、わりと使用頻度は高かったです。
単純にメバル弾丸の夜光タイプまで買うのが面倒だったのかも(笑)
ダイワ 月下美人
SWライトジグヘッドSS
黒色タイプ
こちらは上のSWライトジグヘッドSSと同じものですが、夜光ではなく黒色です。
これはこれでハマるシチュエーションがあります。
が、最近はオープンゲイブタイプの出番が多いので、ちょっとお休み中。

私がジグヘッドに求める条件としては、

  • 入手性が良い
  • 存在感がわかりやすい
  • 針の刺さりが良い
  • 釣れる!♪

なのですが、特に入手性は気にします。昔、シーバスとかトラウトをやっていた時には確かに良く釣れるルアーという物があったのですが、入手性が悪いとロストした時に次を入手するまでに悲しい思いをします。膨大なストックを作れるほどの資金力もないですし・・・
ジグヘッドワームは単価は安いものの、ラインなどは細くて繊細な物を使いますから根掛りでロストをする頻度が飛躍的に高まります。その為にも入手性は重要。
上記の製品はちょっと大きめでルアー用品が比較的充実しているお店ならば割りと入手しやすいものばかりです。

さてさて、ちょっとした入門者レベルの能書きです♪

まずは引き重り。
アジングとかメバリングは、1gのジグヘッドだとワームをつけても2gもありません。これをビュ~ンと10m~20m程投げて釣りをします。
その後、水中で餌の真似をして魚に食いついてもらうのですが、特にアジングだとジグヘッドを上下に動かしたりして誘いをかけます。
この時、ジグヘッドが水中にある手ごたえが無いと何処にジグヘッドがあるのか分からなくなります。
上級者になるとジグヘッドを引っ張って来る時の手応えで水中の水の流れとか周囲にいる魚の状況が分かるようですが、私にはそんなセンサーは備わっていません(爆)
とはいえ、やはり手ごたえが無いとライン(糸)が張っているのかどうかすら分かりませんので困ります。

一応、私程度のレベルでも軽くロッドをしゃくった時には手応え(主に水の抵抗で発生するのであろう引き重り)の差は分かります。
上記のジグヘッドの中で、34の製品が秋のシーズンの1軍になったのは存在感が分かりやすいことです。特に、ストリームヘッドなんだと10mも沈めた時の引き重りは結構あります。その為に使いやすい。
アジ弾丸が春の1軍だったのに、2軍になったのはそのあたりの理由もあります。

次は、オープンゲイブ。
ジグヘッドに限らず、ほとんどの釣針は針の軸(シャンクと言います)と針先が並行です。上から2番目のアジ弾丸はまさにそうですね。
これでも勿論釣れます。
が、魚は咥えるまで餌なのか異物なのかまで判断できないようです。金魚なんかを見ていても、自分のフンを口にしてみて餌じゃないと分かったら吐き出しますよね?あれと同じです。
アジは口にした物を異物と判断して吐き出すまでに0.1秒と言われているそうです。アジに限らず、イワナやヤマメと言った渓流魚も吐き出すまでは0.1秒という研究結果があるそうですので、0.1秒というのは正解なのでしょう。
※以前、テンカラをやっていた時にテンカラ大王のお話しを聞いた後、自分なりに色々と調べてみました。流石に本物のイワナやヤマメを飼って観察まではやりませんでしたが(笑)

魚がルアーを口にして吐き出すまでは0.1秒。ところが、人間は魚が掛かったという手応えがあってからアワセと言われる針にかける動作まで0.3秒かかるそうです。
テンカラはあえて水中を見える様にして釣っていた(これはいつか書きますね)ので、魚が毛鉤を咥える前にアワセをやっていました(だから釣れたのよ)。
しかし、アジングやメバリングは夜の釣りが多いです。いや、それ以前に10数m先で、かつ数mの水中ですから咥えるタイミングを見込んでアワセるなんてできません。
魚がルアーを咥える→ラインとロッドを通して手応えが伝わる→人間がアワセの動作をする(ここだけで0.3秒)→ルアーが動いて魚に掛かるという流れですから、当然魚がルアーを咥えてからアワセて掛かるまでに0.5秒とかの時間が掛かるわけです。当然、アジは0.1秒で吐き出していますから、釣れる訳がありません!(笑)

シーバス(スズキ)とかメバルなんかはルアーを咥えた後に反転したり頭を振る事が多いです。反転することによって人間に手応えが伝わってきた時には既に針が掛かるような状態です。人間のアワセは魚の口に針を貫通させるのが主な仕事ですね。
アジはどうも反転することはシーバスなんかより少ない気がします。ルアーの後ろからやってきて、スッとルアーを吸い込む。気に入らなければ吐き出す。
たぶん、多くのジグヘッドはシャンクと針先が並行ですから、吸い込みやすいとは思います。しかし、さっきも書きましたが反転もなく吐き出されちゃうと釣れませんね。吸い込んでくれたら吐き出したいと思っても、口の中に引っかかっていていて欲しいのです。
オープンゲイブはとにかく吸い込んでくれたら吐き出す時には口の中に引っかかりやすいので、そこから人間がアワセても間に合うという素晴らしい仕様なのです(笑)

上のところに書きましたが、アジ弾丸でアタリはあるものの掛かり(ノリ)が悪いなと思ってSWライトジグヘッドSSのオープンゲイブに変えてから釣果が変わったのはこの為だと思います。
よって、それ以降導入したジグヘッドはほとんどがオープンゲイブです(笑)

最後は色。
魚は結構色を気にするようです。後は光。
これはダイワさんのサイトにも書かれていますが、昼間の釣りだと夜光タイプは光を発するのでコントラストが少なくなります。黒の様な色はコントラストがハッキリします。逆に光量が少ない夜釣りでは、夜光タイプは光を発するので目立ちますが、黒は闇にまぎれて目立たなくなります。
同様に、良く光る(キラキラは反射する)ジグヘッドは暗い中では目立ちますし、反射が少ないジグヘッドは目立ちません。


という能書きを書いた後にインプレッションモドキです。

34のストリームヘッドを最近良く使うのは、一見すると水の抵抗が少ないような形状をしているにも関わらず、引き重りを感じやすいのが最大の理由です。
また、シャンクが短いのでやる気のある魚(活性が高いと言います)だと、一気にルアーを加えますので、ちょうど口の良いところに針先がかかります。
よって、良く釣れる。だから使う!(笑)

34のダイヤモンドヘッドとSWライトジグヘッドSS OGは、写真を見ていただければ一目瞭然ですが形状が良く似ています。
活性が高いときにこのジグヘッドを使うと、結構ノドの奥で針が掛かってしまい、外すのに手間取ります。
逆に、魚の活性が低くて一気にルアーを加える訳ではなく、ワームの尻尾をチョンチョンと咥えるような時だとストリームヘッドではワームの部分しか咥えないので針掛りしにくいです。その分、ダイヤモンドヘッドの様なシャンクが眺めのジグヘッドだと、ワームの尻尾を咥えるだけの様な場合でも針先は口の中に入りやすいです。
では、ダイヤモンドヘッドとSWライトジグヘッドSS OGの使い分けは?となりますが、私の場合にはズバリ光量です。
強い常夜灯が水中まで効いている様な場所では、あまりキラキラ光るジグヘッドだと魚の反応は良くない(もしくはすぐに慣れてスレる)と思うのです。
ですので、ダイヤモンドヘッドは比較的水中が暗い時。逆にSWライトジグヘッドSS OGは水中が明るい時に多用しています。
実際、横浜の某所は常夜灯が結構効いていて水深が数mという具合です。ここで、水が澄んでいる様な時はダイヤモンドヘッドよりSWライトジグヘッドSS OGの方が反応が良く釣れます。
同じく横浜ですが、第一新提だと活性が高くて魚が浮いている時は別として、強力な常夜灯の下でも20m程先で水深が10mを超える様なシチュエーションだとSWライトジグヘッドSS OGよりダイヤモンドヘッドの方が反応が良く釣れます。

最近では、まず釣り場について状況を見るためにストリームヘッドを投げてみます。反応が良ければこれで続けますが、ショートバイトが多い様な時や活性が低くて一発勝負!見たいな時はシャンクの長いダイヤモンドヘッドかSWライトジグヘッドSS OGを濁りを含めた光量を見て使い分けるという感じでしょうか。

とは言え、入門者な私ですのである程度状況が分かっても経験値を増やす為に上のパターンから外れたり、2軍だったりするジグヘッドを投げるのはよくやりますけれどね!(^ ^)