80年代のバイクブームの中では色々なバイクマンガがありました。
有名なのはバリバリ伝説。そう、この作者の方はその後に頭文字Dでドリフトブームにも・・・(^^)

もうひとつ私の記憶に残っているのはふたり鷹。作者の方はエリア88やファントム無頼でもお馴染みですね。
このマンガの中で、当時から記憶に残っているシーンがあります。主人公の一人でもある東条鷹が結婚式場に向かうフィアンセを交通事故で亡くします。
フィアンセが乗ったタクシーと、整備不良が原因で転倒したバイクとの事故です。

その後、しばらくして東条鷹はレースに復帰するのですが、ハイテク満載のマシンを作り上げてレースに復帰します。
その後、もう一人の主人公(こちらがメイン)である沢渡鷹との会話の中で、制御が介在するマシンに対して「コケたりしながら運転が上手くなるのが面白い」という発言を沢渡鷹がするのですが、東条鷹は「フィアンセが死んだ事故の原因は整備不良(確かサスが抜けていた等だと思いました)だ。事前にその事が分かれば事故が無かったかもしれない」というシーンです。また、この二人は「ちょっと前のレーサーの性能が、今の市販車。免許を取り立てでもアクセルを開ければ技量を超えて走ってしまう」という話もします。

当時はそんな制御なんて・・・とは思いましたが、確かに免許を取り立てで経験が教習所以外に全くなかったとしても200馬力に手が届くようなスーパースポーツを手に入れて走ることができてしまいます。
勿論、技量に見合ったバイクから少しずつ練習をして高性能のバイクへステップアップする事が正しいと思うのですが、現実として40を過ぎてから初めてバイクの免許を取り、それも中型(今の普通自動二輪)から一気に大型まで取ってしまって、最初に買うバイクが高性能の大型バイク。そして、ちょっと慣れてきた頃に事故で大怪我という人を、私の少ないバイク経験の中でも何人も見てきています。
そういう観点から見れば、先に書いたAfrica Twin等はひとつのアプローチとして正しいのかもしれません。
※車だって免許をとっていきなり300馬力だ400馬力だなんていう車に乗る人、いますもんね。

ふたり鷹を読んだのが高校生の頃ですから30年ほど前の事なのですが、マンガに現実が追い付いてきたという気がします。