TwitterでこんなTLが流れていて、ちょっと引いてしまいましたよ。

小学生は習っていない事をしてはいけない??

  • 孫が一年生に入学した。教師の心配な言葉「ピアノが弾けても音符が読めなければ音楽はダメなんです」「習っていない漢字は書いてはいけません」「教科書の先の方を読んではいけません」「とにかく先生の言うことを聞きなさい。聞けない子はダメな子です」などなど

実際にこれはこういう事らしい。

  • 習っていない漢字は書いちゃいけません問題は深刻。明日美という名前の子がいるんだけど、二年になった彼女は自分の名前を『あ日み』と書かされる謎事態になってる。わけがわからない。
  • 私が小学生だった15年くらい前にはそんなルールなかったのに。。。(´・ω・`)
    でもさ、 あ日みちゃんは良いとして、 例えば「紅葉」でもみじちゃんとかどーするの?(´・ω・`)これって、二つくっついてはじめてもみじになるんじゃないの?(´・ω・`)

そなの?
で、理由の一つとしてあげられていたのは

  • 同じように習ってるのに先に覚えてくる生徒がいて不平等だ。自分の子が劣等感を感じている、責任とれ。
    そんなクレームをつけてくる怪物親が、たくさんいるらしいですよ。

マジですか・・・これがモンスターペアレントって奴ですか・・・
なんか、自分の子供に不利な事があると学校怒鳴り込んでくる親がいるとは聞いた事がありましたが、こんな世界なんですか、今は。

小学校の謎なルールに限った事じゃないのですが、以前からずっと「おかしいな!?」と思っていて、この数年色々な人と話をしていて多くの人が同じように感じていることが

変な平等主義が蔓延っている

という事。そのひとつの有名な例として、「劣等感を抱く子供がいるから、運動会のかけっこは順位をつけない」とか、挙句の果てに「手をつないでみんなで一緒にゴール」とか。子供の頃に競争をなくして「みんな平等よっ!」とやったところで、受験になれば自ずから順位は付けられ(それが合否の判定だ)、社会に出れば望まなくたって競争の世界に巻き込まれる。
耐性が身についていない子供が成長して、そんな世界に放り込まれれば耐え切れなくなる人が大勢出てくるのは明白な事なんよ。
そして、そんな変な平等主義を嫌って、そこそこの経済力がある親は、ドンドン子供をレベルの高い私立の学校へ入れていて、ちょっと広い目で見れば実際には平等どころか、平均レベルの下がった集団と能力を伸ばされた子供という具合に、さらに格差が広がっているという現実。
過度な競争が良いとは思わないけれど、「自分は勉強は苦手だけれど、運動は得意!」とか、「体育は苦手だけれど、歌は大好き!」とか、自分はどこが得意でどこが苦手なのかを学ぶ必要ってあると思う。苦手だとか負けたのをバネにして「鉄棒ができなかったから練習してできるようになった!」でもいいし、「プールは苦手だけれど、読書感想文は頑張った!」とか、耐性を付けなくちゃ。
勉強じゃなければ、以前O157という大腸菌が大問題になって、世の中一気に抗菌仕様の製品が広まった。社会として衛生面の向上は必須だけれど、無菌化(!)な世界で育つと抵抗力がないから、ちょっとした事で大きな病気にかかりやすいというのは医学界では言われているとの事。

人間、必ず得手不得手があるから、苦手な事で落ちこぼれない様に受け皿を用意して底上げするのが筋なのに、伸びていく人のリミッターをかけて平均化を図るのは大間違い。

しかし、こうやって「うちの子が劣等感を感じた。平等ではない、差別だ!」なんていう親は、きっと「このマンションで下の階の**さん家は、うちよりも数百万円安いわよ。そんな人とうちの子供は遊ばせられないわ」なんて差別を平気でするんだろうね。
※これ、分譲マンションとか分譲建売の戸建とかで普通に起きている話なんですって。