文科省の検定を通った教科書のページ数が俗に言われる「ゆとり世代」の頃と比較すると大幅に増えたんだそうですよ。
個人的には、受験戦争時代(私なんかもか?)は詰め込みすぎで、ここんところはゆとり過ぎたと思うのですよ。
※さすがに「円周率=3」となった時はさすがに「ダメだこりゃ」と思ったですよ。

個人的には詰め込み世代は上も下も突出した人は少なかったけれど、ゆとり世代は一握りの突出した人と、なんとなぁ?くレベルがさがっちゃった人が多数(ここは暴言)と思うですよ。

何かで読んだのか、若い人から直接聞いたのか・・・なんですが、ゆとり世代と言われる人の話。
「生まれた時から不景気で、本人が望んでいないのにゆとり教育。受験の時はリーマンショックだ円高不況で、就職をしようとしたら仕事が無い。それでいて私たちは『ゆとり世代と言われる』。私たちのどこが悪いの?」

確かにそうだ。本人のせいとは言い切れないもんなぁ。
一部の層はお金をかけて子供を教育できたかもしれないけれど、大半の家庭は不景気でそれどころじゃなかったもんね。
教育だけじゃなくて、ゆとり世代は世の中が(理由はともあれ)自信を持っていた時を知らないんだよなぁ。
「頑張れば手に入る」と根拠が無くても信じられた時代(=私)と違って、最初から「ほどほどでっ・・・」って諦めちゃっている人を見ますもん。頑張れっ!と言ったって、その裏付けがないもんなぁ。
※とはいえ、なぁんとなく過ごしている人だけじゃなくて、彼らなりに一生懸命考えたり模索したりしているんですよね。ただ、どうして良いのかがなかなか見つからない。情報が多すぎるっていうのもあるみたい。知識はあるけど、経験はないっていうか、親の世代が「頑張る事はカッコ悪い」っていう世代かも。

決してバブル景気そのものが良いとは思わないんですけれど、80年代からバブル景気が弾けるまでの間って勢いがあったもんなぁ。あれだけ根拠が無くても世の中全部に勢いがあれば、そりゃお金が回るから景気だって良くなるし、景気が良くなれば教育のレベルも上がるよなぁ。

この20年でいろいろな事が一気に多様化と高度化しちゃったから、あの頃の様にすれば良いというほど単純じゃないけれど、なんとなく「金と効率」が叫ばれて金融屋が幅を利かせた頃から何処か日本の歯車が狂ったと思っているのですよ。
そういった意味ではギラギラした欲望が無い(知らない)から「金」にこだわらないこのゆとり世代が何かやってくれるかもしれませんね。何もしなくて沈む可能性もありますけど(また暴論)。


話はそれますが、多様化って難しいですよね。
この間、20代?30代の人達とじっくりお話をさせてもらう機会があったんですけれど、今の人は難しいかも。

私なんかの世代だと、「勉強して、良い大学へ行って、良い会社に入って」っていう分かりやすいひとつの方程式があって、女の子と付き合うにはいいところを見せたいから「良い車を買って、良い服を着て、良いレストランへ連れてって」というまたもう一つの方程式があって。
その資金を稼ぐためには頑張って仕事をすれば給料が上がるし、そもそも世の中の大半が収入の右肩上がりを疑っていなかったから、給料の大半を突っ込んでも良い車を買おうと思ったし(今思い出しましたけれど、初めて買った車のローンの金利って14%だったと思う。銀行なんかも10%を切るくらい??)、銀行やローン会社もバンバン貸し出した訳ですよ。
今だと価値観が多様化しているからお金を集中してかけるポイントが分からないし、そもそも金をかけるにも景気が悪いから限度はあるし・・・で、ますます縮小方向で。
それでいて女性の地位(正しくは意識だと思う)はドンドン向上するから、旦那に頼らなくてもいいし。

自信を持った世の中を知らない若い男性が資金もなけりゃガンガンいかない草食化がすすみますわな。