もう30年来の悩み。
世の中では当たり前の事で、皆さんそれに合わせることができると思うのですが、私にはどうしてもできない事があります。

私はルーチンワークが大の苦手。
いや、もっと具体的に表現すれば、決まった時刻に何かをするという事が苦痛です。

ルーチンワークと言っても、毎日同じ作業をずっと繰り返す事もそうなのですけれど、仕事があっても無くても決まった時刻に出勤するという事がどうしても続けられない。
例えば、忙しい時とか、障害対応の様に突発的に負荷がかかるのは全く問題ないです。ネットワーク障害で休日や深夜に突然呼び出しがかり、客先に半ば軟禁状態の様な状態になってもそれはそれで楽しい。機器開発だって設計した回路やプログラムが一発で動くという事はまずないので、原因を調べて解決していく訳ですが、早ければ数時間、長い時は数か月も闘いが続いても、先が見えていない対応作業中はそれこそ胃が痛くなるどころではないです。でも、そこは知識と経験を基にして難しいパズルに挑んでいるような感覚ですから、原因が分かった時と対応策を打って解決した時は本当に楽しいし、徹夜しようが帰れなかろうが望むところです。最近は体力が落ちてきているので昔ほどは続きませんけれど(笑)
ただ、負荷のかかっていない時はもっと自分のペースに合わせたい。有給や代休をとって・・・というのも一つですが、自分の体調に合わせて出勤や退勤ももっと自由にしたい。

特に急ぎの仕事が無くて、時間にゆとりがあるのに決まった時間に会社へ行ってなんとなく過ごすのが一番の苦痛なんです。
そりゃ会社へ行って調べ物でもして時間を潰せば良いという事はよくわかっています。決められた時刻通りに出勤して、つつがなく仕事をすることこそルールであり、それを具現化したのが就業規則です。
例えば、どんなに仕事ができない人でも、1日中TwitterやFacebookで遊んでいたとしても目に付いた就業規則からの逸脱はないのに対し、私の場合は周りを上回る成果をだしていればまだ救いはあるものの、業績が悪くなったり周囲からのクレームが上がった途端に目を付けられる事が度々ありました。これは就業規則にのっとって合理的であるし、世間の常識から見ても妥当である事は百も承知です。
これが原因で退職勧奨を受けたり、解雇につながったこともありますから、それはたぶん普通の人より実感としてよく分かっています。

「じゃあ、決まった時刻に出社すればいいじゃない。」

それができないんです。なので困っています。
元々、子供の頃から苦手だったのですが、顕著になってきたのは高校生の頃からでしょうか。
30歳くらいまでは朝起きられない事が原因だと思っていたんです。自分の肯定と否定を繰り返して、どうもそれだけじゃないという事になり、心療内科とか精神科とかに通院しだしたのが10年ちょっと前から。最初の頃は処方される薬がある程度効いていたような気もしますが、全体的に快方に向かう事はなく、それ以上に薬の副作用が日常生活にも大きな影響が出てきました。その他いろいろな事もあって、2年位前に通院と薬を止めたのです。ま、その後の半年くらいは禁断症状(に近い)に苦しみましたけどね(^ ^)

以前から、「家を一歩出てオフィスに入ってしまえば仕事は楽しい」という傾向でしたけれど、最近朝起きられるようになっても家から出るのが・・・ね。

本田宗一郎さん(だけではなく、一般的にですけれど)が、「時間を守れない奴はダメだ」と言っておられて、まさにその通りなのですけれど、どうすれば良いのかが分からない。周りのアドバイスや自分なりの方法を試すことから始まり、医師の治療や助言があってもまだ打開策の方向すら30年かかってもまだ見いだせない。
時間を守ることに対しての必要性や合理性があるからこそ世間が回っている訳で、問題は私にのみあるのは明白なのですが、どうすれば良いのでしょうね。この世の中は生きにくいです。