以前にも書いたタバコの税金の使い道

財務省さんによれば、平成25年度予算額でタバコに関する税金は国税が「たばこ税」と「たばこ特別税」で計11,443億円だそうです。
この他に地方税分を合わせて22,891億円。結構な金額ですね。

まぁ、税金が安いに越したことはないですが、嗜好品だから私は今の税率でも良いです。しょうがない。
ただ、たばこ特別税の使い道はなんとかしてもらえませんかね?。

以前にも書きましたが、たばこ特別税の使い道は「国鉄の負債の返済」と「林業事業の負債返済」として徴収されています。徴収後は一般財源に組み込まれて一見目的不明として薄められちゃっていますけれど(一応、「国債整理基金特別会計」というらしい)、そもそも徴収の目的はたばこ以外の負債の返済。その為だけの税金です。
たばこ特別税は1,533億円だそうですが、そのうち25%は地方自治体に分配されるそうですから、1,150億円が清算事業団(国鉄)の債務返済に使われています。
「え?林業はどうしたの??」という声が聞こえそうですが、林業の債務返済は期限切れで終わっているそうです。その後どうなったかは簡単には分かりませんでした。というわけで、ここではたばこ特別税は明記されている清算事業団の債務返済に全額充てられているとします!(笑)
→ なんか、特別会計に関する法律っていうのに統合されたらしいのですが、何が書いてあるのかさっぱりわからん!(笑)

JRが国鉄のインフラを引き継いで支払った金額がJR全社で計2,000億円。それ以外の負債は実質目的税のたばこ特別税が(も??)で返済されます。

単年度ではないので単純比較できませんが、リニア新幹線の建設にかかる費用が5,000億円。これをJR東海が全額負担するそうです。
5,000億円払える(もちろん融資でしょうが)のならば、もうちょっと清算事業団の債務を返済してもらえませんかねぇ。東海道新幹線の建設は国鉄ですから国が行っていますが、格安で引き継いでの黒字路線だし。

たばこ特別税というからには、世間は「たばこは害がある」との意見が多勢を占めていますので、医療費に充てるとか禁煙の推進に充てるのならば納得できます。まぁ、「たばこで得た税収」を「禁煙に充てる」というパラドックスはありますが(^ ^)
映画に噛みついた禁煙学会も「税率を上げることによって税収は確保しつつ禁煙を推進する」みたいなパラドックスを主張しちゃっているし。
※「税収を確保する」という事は喫煙を認めるという事。どんなに税率を上げても、完全禁煙になればたばこから得る税収はなくなる。0に何をかけても0のままですよね?(^ ^)
※「税率を上げたら税収が増加した。これをたばこ業界は隠している」って・・・さ。税収増えちゃったら禁煙が進んでいないっていう事では??(^ ^)

もうね、一回確保した税収は手放さないので無茶のし放題なんですね。林業にたばこ特別税を使わないのならば、その分税率を下げるのが筋でしょ?禁煙学会も映画に噛みついても税収には噛みつけない聖域みたいだし(笑)

JRさん(特にJR東日本!!!)にも喫煙車を用意してほしいとか豪華な喫煙所を用意してほしいなんて言いませんよ。そしてすべての駅とは言いませんから、乗り換えで待ち時間がある主要駅のホームの隅に灰皿のひとつ位は置いてくれてもいーんじゃないですかねぇ?
灰皿の購入費用と、清掃の維持費分くらいは清算事業団への返済を肩代わりしていると思うんですけれどねぇ(^ ^)