禁煙推進派の鉄オタはJRに遊びで乗らないでほしい
と、いう事を先日Twitterに投げてみましたよ(^-^)
もう少し詳しく書きますと、「勿論周囲に配慮は必要だが、喫煙は法律で認められている。たばこはより多く税金を国鉄の負債に充ててJRの運賃は安く抑えられているのだから、禁煙と声高に叫ぶ鉄オタには遊びで乗って欲しくない」とTweetしたのです。で、予想通り各方面から賛否両論がやってくるわけですね(^-^)
まぁ、暴論と言っては暴論なのですけれど、このTweetには私なりの根拠があるわけです。
現在、タバコにはいろいろな税金がかかっています。JTさんのサイトで詳しく解説されていますけれど、ざっとこれだけの税金がかかっています。
- 国たばこ税(25.9%)
- 地方たばこ税(29.9%)
- たばこ特別税(4.0%)
- 消費税(4.76%)
という感じですね。
このうち、国たばこ税と地方たばこ税はそれぞれの税収に組み込まれて、色々な事に使われています。嗜好品にかけられる税金ですから、「高いか安いか?」は別として、酒税等と同じと考え納得です。
消費税はすべての事にかかるからしょうがない。
問題はたばこ特別税なんです。
このたばこ特別税はWikipediaさんの解説によれば「このたばこ特別税は、日本国有鉄道清算事業団及び国有林野事業特別会計の負債を、一般会計に承継させることに伴い生じる負担を補うために創設された。国債整理基金特別会計の歳入に組み入れられる。」となっています。
簡単に言えば、破綻した国鉄清算事業団と国有林の整備に使いましょうという事ですね。(実態は)一般会計に組み入れられるのですが、生い立ちは限りなく特定財源(?)なんです。たばこは健康に害があるから、「医療費に使いましょう」と言うのならば良く分かるのですが、なんで鉄道の負債に使われるの???という感じです。
で、このたばこ特別税ですが、2008年度では1,969億円だそうです。ピークは平成11年度の2,736億円みたいですね。
一般会計でごちゃまぜにされているので、詳細は財務省の担当者でも分からないとは思いますが(案分比率で割出せますけれど)、仮に国鉄の負債と林業の負債のそれぞれについて半々に使われているとしても、約1000億円が毎年投入されています。
まず、最大の問題は受益者負担ではないという事。日本では受益者負担が多くの原則に用いられています。サービスを受けた人が対価を支払うという考えで、一般的な商売にも通じていて分かりやすく、比較的不公平感の少ない考え方です。
例えば、健康保険では皆が保険料をある程度負担しますけれど、実際の医療行為を受けた人がより多く支払います。
鉄道に近い道路も、歩行者などの利用分は一般的な税金で賄われていますが、自動車の様により多く恩恵を受ける人が自動車税や重量税,ガソリン税などでより多く負担します。
この考えからすれば、国鉄の負債を税金で賄うならば広く税金で賄い、より多くJRの恩恵を受ける人が負担するのが相応です。ですが、JRとはまったく関係のないたばこが一般会計の穴埋めに使われています。
元々は国鉄の負債ですから、税金で補てんするという考えは(進んでではないですが)理解できます。民間じゃ考えられないですけれどね。
でも、受益者負担の原則から言えば、JR利用者が「JR利用税」としてより多く負担するのが筋と言うものです。
なお、比較としては自動車では運輸業などを生業とする人と、娯楽等で利用する人の税額が異なります。重量税などは事業者ナンバーは安く設定されていますし、自動車税では乗用車より貨物車両はやはり安く設定されています。つまり、「遊びで使う人はより多く負担しましょう」という事ですね。
JRの場合、決算報告をみましたが運輸に関する事業収益は「定期収入」と「定期外収入」でわかれているようです。細かい内訳は不明。まぁ、切符の売り方が仕事と遊びでわかれていないのでしょうがないですけれど。
であるならば、通常運賃に「JR利用税」を上乗せした金額を運賃とすれば良いですね。
「遊びでも乗れば運賃収入があがる」というコメントも頂きましたが、それはあまり説得力がありません。
なぜなら、JR発足時には国鉄の タチの悪い負債を清算事業団に押し付けて(切り離して)、比較的身軽な状態から始まったという事実があります(この 他にも押し付けられたものはありますが)。JRは「使える資産だけ」を引き受けて、これは経費として織り込まれている様です(例えばJR東日本だと「鉄道施設購入長期未払金」という名目)。で、精算事業団が解散した後ですがJR(特に本州3社)もある程度追加負担したみたいですが、どうもこの金額が2,000億円程度みたいですね。
つまり、既に金額の決まった国鉄から引き継いだ施設購入費と、追加負担した分については金額が決まっている固定費であり、休日に鉄オタが列車に乗ったからと言ってJR内部の償却が早まる事がありますが、それ以外は利益が上がる事による税収の増加であり、年に1兆円を超えるという税での負債償却に関してはあまり大きなインパ クトが無いという事です。
※インパクトが無いというのは、運賃収入が上がっても国の収入となるのは経費などを引かれた上で利益にかかる法人税とか事業税ですから、仮に運賃を1万円払ってもそこから税金に回るのは一部しかないと言う意味です。更に、税金は一般会計ですから、国鉄の負債償却に回るのは更にその一部。
※たばこ特別税も一般会計に組み入れられていますが、生い立ちが目的税の意味合いが強いので、2,000億の税収があれば、その2,000億全額が国鉄の負債と林業の負債(どうも林業部分については今年の3月でなくなる??らしい)に回っていると考えるのが妥当。
乱暴だとは思いますけれど、趣味で列車に乗るのならばそれ相応の負担をすべき。他の趣味は大抵受益者負担が当たり前。
少なくとも、本来なら全く関係のないたばこ特別税で賄われている部分について、JRにツケが回っていない分だけ運賃が安く済んでいるのだから、JRに乗る鉄オタが必要以上に喫煙者にグタグタ言うんじゃない(笑)
JR東日本の列車以外にも駅の構内ですらどこも喫煙できない状況に対して、それを当然だと考える鉄オタがこの世に存在する事がおかしい(爆)
おいらタバコは吸わないけれど、JR車両に喫煙車が無いのはおかしいと思うよ。
シローソンさん
ども!
飛行機の様に客室が全て同じ空間の場合は難しいでしょうけれど、列車の場合には車両ごとに区切れますから分煙は比較的容易です。
でも、最近は「喫煙者の座席が売りにくい」とも聞きますから、喫煙車が無くなるのもしょうがないかな?と思います。東海道新幹線の700系の様に、数両ごとに数名が隔離されてタバコが吸える喫煙スペースがあれば十分です。短距離列車には喫煙車や喫煙スペースが無いのもしょうがないです。
ただ、駅のホームの一番端で良いから喫煙スペースは欲しいな!とは思います。JR東海はありますが、JR東日本はないんですよ。駅の構内の何処にも。
以前にも書いた事があるかと思いますが、山形県鶴岡市からの出張から帰ってくる時に、5時間以上禁煙状態が続きました。タバコを吸うには1回改札を出て、駅の敷地から離れないといけませんから、普通に切符を買ったら・・・目的地の駅で下車するまでタバコが吸えないんです。
確かに健康増進法(だったかな?)という法律の影響はあると思うのですが、鉄道の負債を喫煙者にはたばこ特別税という形で余計に負担させておいて、「隅で良いから」という程度すら認められないのはどーかなぁ?と思いますね。虐待です!(笑)
受益者負担の原則になるかよく分からないところがありますけれど、
タバコが原因で肺がんなどの病気になることは分かっていることですよね。
もし自分のタバコが原因で自分の治療をする場合、健康保険を適用するのはおかしいのでは?なんて思ったりしました。
これはタバコを吸わない人だからそう思うのかなぁ。
残念ながら、タバコを吸わない方の視点ですね。
お酒も飲みすぎれば肝硬変や肝臓ガンの可能性が高くなります。「飲みすぎが原因で身体を壊した人の治療費に健康保険の適用はおかしい」。
バイクも自動車などに比べて怪我のリスクが高い事も知られています。「遊びでバイクに乗って怪我をした人への健康保険の適用はおかしい」。
同じロジックですね。
「お酒はほどほどなら百薬の長」,「バイクも注意すれば問題ない」という考えもありますが、タバコも全ての人が肺ガン等になるわけではないです。全ては程度の問題ですね。
たばこ特別税が健康保険の補助に回るのであれば問題はありません。健康被害が多いのは事実ですから、その分を多く負担するのは構いません。私の知る限りという前提条件がつきますが、この件についてお話をさせていただいた喫煙者の多くが「増税分が医療費に回るのならば分かる」と言っています。
本来、増税で賄われなければならない医療費ではなく、まったく関係ない鉄道と林業の負債を負担するのがなぜタバコなのか?
「酒税だと反発が強いから徴収できない」等で比較的反発がおとなしいタバコに税金が多くかけられている事です。
なるほど、治療費の件は確かに程度の問題かもしれませんね。
臭ってくるタバコの煙を多少とも我慢している人のたわごとでした。。。
さて、要点を整理してみます。
1. タバコは特別税がかけられている。
2. 特別税の使い先がJRが本来もつべき負債の返済にあてられている。
3. JRは返済の負担が軽減されているから運賃を抑えることができている。
4. よってタバコ特別税はJRの運賃低減に一役かっている。
5. JRに乗る人間はタバコ特別税を提供している喫煙者の恩恵に預かっている。
6. JRに乗る禁煙推進者は喫煙者から一方的に利益を得ている。
7. 一方的に利益を得ている禁煙者は喫煙者に対して対等ではない。
8. 喫煙者と同等にJRの負債返済を負担する(JR利用税を支払う)なら禁煙者は喫煙者と対等となる。
9. 禁煙者は、喫煙者と同等にJRの負債返済を負担する手段が現在はない。
10. よって、禁煙者は喫煙者と比較して受益者負担をしていない。
11. 禁煙者は受益者負担をしていないので、負担をしている喫煙者に対して一方的に反対することは明らかな間違いである。
12. また、現在趣味でJRに乗る禁煙者の鉄オタは喫煙者から一方的に多くの利益を得ていると考えられる。
13. 利益を提供しているのは喫煙者であるにもかかわらず、禁煙推進者の鉄オタはその利益を生む行為を反対している。
14. よって、喫煙者と対等ではなく、かつ受益者負担もしていない”禁煙を推進する鉄オタ”はJRに趣味で乗ってはならない。
ってことであってるでしょうか?
うーん、もう少し簡単にならないかな。。。
(1)
喫煙者=JRの負債を返済している
禁煙者=JRの負債を返済していない
にもかかわらず、
喫煙者と禁煙者は同じ運賃が適用される。
↓
これは「不公平」である。
(2)
JRの負債を返済しない禁煙者が、
一方的に負債を返済させられている喫煙者に対して
その返済行為(喫煙)を排除する行為(禁煙推進)がある。
↓
これは「不当」である。
(1)(2)より、禁煙者がJRの禁煙推進を行うのは不公平かつ不当である。
よって、不公平かつ不当な行為を行う禁煙推進を行う禁煙者がJRに趣味で乗るのは許しがたい。
結論: 禁煙推進派の鉄オタはJRに遊びで乗らないでほしい。
タバコを好きではない人として単純に思うのは、
煙が出ない (周囲を不快にしない)
嫌な臭いがしない (周囲を不快にしない)
使用中に火が付いていない (安全性が高い)
使用開始時に火を使わない (安全性が高い)
というタバコがあれば反対しないんじゃないかなぁ、と思うのです。
(電車の中でガムを噛んでいる人がそこまで気にならないのと同じような感覚)
長文、駄文失礼しました。
国鉄清算は受益者(JR利用者)に負担させよ
受益者負担は当たり前