先週、JR東日本の南浦和駅でホームから転落し、ホームと電車の間に挟まってしまった女性を救出するのに、駅員だけではなく乗客も協力して電車を押したという話題がありましたね。
海外でも評判となり、ロイヤルベビーで沸き立つイギリスでも、BBC等で報道されたそうで、アジア諸国でもネットで話題になったようです。

まずは大した怪我もなく救出された女性の方、良かったです。
また、自主的に車両を押して救出に協力された乗客の方、Good Jobです!

この時の模様は乗り合わせた読売新聞の記者が写真を撮って記事となっていました。これが各国に配信されたのですね。

色々な国から「自主的に救助に協力する日本人」について感嘆の声が上がっているそうです。中には「日本はどういう教育をしているのだ?」という声もあるとか。
広い意味合いでいえば教育という事なのかもしれませんけれど、こういう事って「こうしなさい」という意味での教育ではなく、日常の生活で身についているものだと思うのです。車両を押し始めたのは駅員さんの様ですが、その意味を瞬時に理解し協力した乗客の方は学校等で「電車に挟まれた人がいたら車両を押しなさい」という教育を受けていたのではないはずです。
東日本大震災以降、こういうちょっとした事で臨機応変に結束して対応する日本人の凄さ(?)が話題になります。ただ、話題になったのが最近というだけで、日常的な事だと思うのですね。

というのは、10数年前だったと思うのですけれど、通勤途中の新玉川線(今の田園都市線)で同じような事がありました。私が乗っていた車両で、やはりホームから転落した女子学生さんがいて、電車とホームの間に挟まれました。この時も駅員さん1人と、ホームにいた乗客や電車に乗っていた私も含めた乗客がホームに降り、やはり電車を押して隙間を広げて引き上げたという事がありました。
でも、この時は拍手や歓声が起きることはなく、ごく当たり前に日常の出来事の様に対応していた記憶があります。こういう事がもっと普通になると良いですよね。

とはいえ、今回の女性も無事でよかったし、救出に協力した駅員さんや乗客の皆さん、お疲れさまでした。
そして、翌日にはホームや改札に救出への協力に感謝するという張り紙をし、感謝を伝えるアナウンスをしたJR東日本さん、粋です。