読売新聞の夕刊より。

日本では盲導犬や聴導犬,介助犬等が法律で「店舗などへの立ち入りを拒んではならない」とされています。私も、「ペットはダメだが補助犬は立ち入りOK」という看板を、お店の入口などで度々見かけます。
新横浜の街中では日中に良く補助犬(たぶん盲導犬)の訓練をしている姿を見かけますので「浸透しているのだな」と思っていました。

ところが、介助犬は現在日本全国で67頭しかいないのだそうです。1頭も介助犬がいない県等の自治体も半数以上だそうです。一番驚いたのが、一般の人の介助犬に対する認知度が、身体障害者補助犬法が施行された2002年より9ポイントも低下し、知らないという人が60%を超えているのだそうです。

バイクの知り合いでKovさんという方がいらっしゃるのですが、Kovさんはパピーウォーカーとして盲導犬候補の子犬をボランティアとして育てていらっしゃるというお話を伺った事があります。また、近所の駅のロータリーでは補助犬の事を伝え、募金を募っている方をよく見かけます。犬とか猫を飼った事が無い私でも補助犬について知っているつもりでしたが、確かに盲導犬は多少知っていましたけれど、聴導犬や介助犬とゴチャマゼになっていました。

更に記事によると、介助犬の育成に1頭あたり300?500万円の費用がかかるのだそうです。この費用を助成している自治体は2割ほどで、その額も150?198万円で足りないのだとか。
その為、介助犬の助けが必要でもパートナーとしての介助犬を迎え入れる事ができなかったり、介助犬の存在を知らない障がい者の方もいるのだそうです。

行政も単に助成をすれば良いというのではなく、もっと広く補助犬の事を知らせて、一般の方の関心を高める努力は必要でしょう。そうなれば、募金が集まる事も考えられます。

補助犬の育成にはお金と時間がかかる(Kovさんのお話ではパピーウォーカーとして育てた盲導犬候補も、色々な試験があって全ての候補の犬が盲導犬になれる訳ではないのだそうです)事ですけれども、すぐにでも始められるのは法律でも決められている店舗等への立ち入り拒否をなくすという事ではないでしょうか?