最近は知り合いの社長さんの会社でお手伝いをしているのですが、今日は難敵でした?。

日頃、ハンダ付けなんかの作業が多いのですが、大抵はコネクタの付け替えなどです(それでもミニキャノンとかなので、老眼には辛いのですけれど)。
「これ、ハンダ付けできますか?」と聞かれて「はいはい?っ!」と行ってみたらですね・・・

こんな石(ICですね)でした・・・
IMGA0581

えっと、0.5mmピッチで32pinのQFNパッケージという奴です。大きさの対象としてピンセットとドライバーを並べてみました(^-^)
小さくてもなんとかなります。ピンとピンの間が0.5mmでもハンダ付けできます。ピンさえあれば。
ところが、このQFNパッケージというのは、パッケージから足が出ていないのです。
裏返すとこんな感じですね。
IMGA0584

ピン(足)がでていないのがお分かりいただけるかと。

普通、こう言う部品のハンダ付けはリフローと呼ばれる方法でハンダ付けを行い、人間の手作業では付けない事が多いです。
「業者さんにお願いするか・・・」という話になったのですが、Google先生に聞いてみると手付けをしている人が結構いらっしゃいます。

「うわっ!出来るかも!」という事になりましたよ(しくしく)

こう言う部品のハンダ付けって、「細いハンダごてのコテ先」とか「細いハンダ」と思われることが多いと思いますが、経験上では「フラックスの塗布」と「コテ先の温度」に「ハンダの材質」がキーポイントだと思います。まぁ、ある程度コテ先の細さは必要ですけれどね。

しょうがなくフラックスを探し始めます。無いんですよねぇ。今どき、フラックスを常備している現場って基板組み立て屋さん以外はあまりないですよね?。
ところが・・・なぜかサンハヤトさんの表面実装部品取り付けキットなるものがありました。それも、まだ手つかずの未開封。これって、社長さんが買ってきたのよねぇ、きっと。普段から「小さなものが見えない」と言っているから、たぶん私が使うだろうと買ってきてあるのよねぇ、きっと(笑)

箱を開けてみると、なるほど。クリームはんだ等が入っています。
取扱説明書には「ピンが無い場合は使用できない」と書いてあります。はい、今回のQFNパッケージにはピンがありません。さらに「鉛フリータイプは鉛フリー用のハンダごてを使ってください」とありますが、そんなハンダごてはありませんが、何か。

まず、同梱されている接着剤でパッケージの位置決めと固定を行います。
IMGA0582

これは接着剤を盛り過ぎたの図。少し拭き取りました。
パッケージを載せて位置決めをし、接着剤がある程度乾くまで15分ほど待ちます。
そして、いよいよクリームハンダを乗せてコテをあててのハンダ付け。ちなみに、両手が忙しいので写真はありません(笑)

終わるとこんな感じです。パッケージの横の部分のパッド(ここもパッドって呼ぶのかなぁ?)までちゃんとハンダが流れましたよ♪
IMGA0583

写真を撮った時はまだ基板を洗浄していないのでフラックスとかハンダ屑がありますけれど、この後キレイにしましたよ?(^-^)
一応ルーペで確認しましたけれど、キレイにハンダが乗っていました。うれし?♪

位置決めさえしてしまえば、クリームハンダを乗せて4辺をハンダ付けするのに5分くらいですかね??
始めてQFNパッケージのハンダ付けをしましたけれど、思ったより簡単でした?

サンハヤトさんの表面実装部品取り付けキットはお勧めです。あのクリームハンダだけでも価値がありますね!(個別に買えますよ?)