福島でもか・・・
以下はニシマキさんがReTweetされていた、「ソーラーのらや(@norateng)」さんのTweetを引用したものです。
色々と考えさせられるものがあります。
僕はいわき市には知り合いも少なく昨夜も宿をとったのだが、その宿は「原発作業員を受け入れないクリーンさ」をウリにしてるらしかったが僕には美談には聞 こえなかった……
被災後の日本二周の旅では「福島から来た」で差別もされたが、なんだ差別は福島の中にも潜んでるのかと、心は震え立つ思いです…
でもね、観光業のダメージはデカそうで、老舗の宿でも食事の提供などはありません。震災前は100人を超えてた従業員も県外避難し、今では10人程で切 り盛りしてるとは重い現実。原発作業員には厳しいが子供は大事にされていて、浴場やロビーにはオモチャが山盛りの、方向性はハッキリの旅の宿…
日本各地を回って、「福島から来た」が障壁になった事。
福島県内でも「原発作業員を受け入れない」事をウリにしなくてはならない事。
この宿の方を責めてはいけないと思うのです。そうでもしなければ商売が成り立たないのであろう現実。
原発の賛否については人それぞれ考え方があるとは思いますけれど、少なくとも「福島から来た」というだけで差別の様な事が起きるのは防げませんかね?
放射能を浴びている(どの程度の線量が安全ラインなのかの議論は別です)としても、伝染病の様に感染するわけではないのですから。これは震災直後からずっと続いている事。
私が原発事故に限らず、昔からある色々な差別,偏見に対して正しい知識と教育がもっとも効果があり、もっとも難しいと感じさせられ、時として絶望する位に悲しくなる事を認識したきっかけが福島の人に対する差別と偏見なんです。
こういうとき、ある人の言葉がいつもアタマに浮かびます。
『無知は罪悪だ』
昔は何てこと言うのだろうと思ったけど、場合によっては言い得ているかも。
輸血しないで子供を死なせてしまったり、好転反応などと勝手に解釈して死なせてしまったりするのを見聞きするといつも思いだす。
LeeLooさん
確かに「無知は罪悪」なんですよね。これは正しいと思うのです。
ただ、気になっているのが「福島をきっかけに放射能を知ってしまったこと」で新たなる偏見と差別が始まったとも思えます。
たぶん、放射能の事を何も知らない海外の人ならば、福島の人を偏見の目で見たり差別したりする事はないと思うのです。
色々な勉強して情報を解釈する。その人なりの解釈で良いと思うのですが、時として色眼鏡がかかっちゃっていて良くも悪くも凝り固まった人を見かけるたびにどーすれば良いのかが分からなくなります。
広い意味で言えばこれも無知なのでしょうけれど、難しいです。
途中まで書きかけていて止まっているエントリーに、部落問題があります。
以前書いたエントリーにたくさんのコメントを頂いて、ゼロからの視点で調べたり考えたりしたのですけれど、やっぱり難しい。
本当は正しい知識によって偏見と差別をなくすのが正解だと思うのですけれど、その問題について教えられた人がどの様に解釈するかまでは分からないです。子供の頃、十分な解釈ができないうちに教えられたことにより、場合によっては色眼鏡で見る人も増えることがあるわけですね。また、何の予備知識もない子供のうちに教えられるから良いという考え方もあります。
先のエントリーにも書きましたけれど、私はその様な問題を知ることなく来ました。だから、部落問題という事については偏見も差別もないんです。随分と大人になってから知りましたので、色々な角度から見たフラットな解釈ができたと思っています。
そう考えると、「無知は罪悪」なんですが、「無知だからこそ偏見や差別が生まれない」という事もあるのかなぁ?と思うのです。
難しいなぁ。