とっても身近にあるコンビニ。日本も特に都市部は24時間営業で、とっても便利です。
途方でも、深夜にツーリングとかで走っていて、道路わきにコンビニを見つけるとホッとします。休憩も道の駅よりコンビニの方が便利なんですよね。

最近見聞きしたニュースでは、国内のコンビニは5万店だそうです。それが飽和点なんだそうですね。

ちょっと話はそれますが、東日本大震災の直後家の近所のセブンイレブンについて書いた事があります。
もう1年半以上たったので明かしますけれど、このエントリーに対してセブンイレブン・ジャパンさんから転載の許可を求めるメールを頂きました。勿論、転載はOKである旨を伝えました。後で近所のセブンイレブンのオーナーさんに聞いたところでは、社内報に載せて頂いたようです。
別のセブンイレブンさんは震災当日の停電で消えてしまった信号を見て、バイトさんやパートさんが自主的に交差点の交通整理を行った様です。

こうやって頑張っているコンビニさんはセブンイレブンに限らず一杯あります。地域に根付いて頑張っています。

ちょっと前に「超ドミナント戦略」としても書いた事があります。私の家の近所ですが、セブンイレブンの店舗から5分も歩けば次のセブンイレブンに行ける位に密集しています。商店が立ち並ぶ市街地ではありません。少し外れた住宅地でのお話です。
これだけそばに同じFCのお店ができても、売り上げが半分になる事は無いそうです。計算がしやすいように、仮の売り上げとして100万円/日としますね。で、近所にセブンイレブンが開店したので、売り上げが3割ダウンとしましょう。
Aと言うセブンイレブンは3割ダウンの売り上げで70万円/日で営業が続きます。新規開店のお店は最初から70万円です。セブンイレブン本体から見れば、今までは1店舗で100万円でしたが、両店併せて140万円ですからFC料として入ってくるお金は増える事になります。だから、出店攻勢をかける。

でも、既存のAというセブンイレブンでは3割ダウンです。これは死活問題になりかねません。売り上げが減ったからと言って、バイトさんやパートさんは確保しなくちゃならないです。ここは削れない。
ちょっと話は飛びますが、牛丼チェーンの「すき家」さんでは深夜のバイトが1名でした。強盗事件が相次いで、当局から「複数名にする様に」という指導が入った時に、すき家の幹部は「利益が減る!」と言ったと報道された事がありました。この発言があったかどうかの真偽については色々な話がありますので定かではありませんけれど、実際深夜のバイトさんやパートさんを増やした結果、強盗の件数は減ったようですが、同時に利益も吹き飛んでいます。それ位、人件費はかかるものです。

話を戻しましょう。オーナーさんに話を聞くと、「同業他社なら頑張れる。でも、同じ看板だと喧嘩する訳にもいかないので・・・」との事。そうでしょうね。でも、これはまだマシな方だそうです。

関東のとある地区のコンビニさん。頑張って営業しています。私も何度かお邪魔した事がありますけれど、いつもお客さんが居るお店です。でもね・・・その100m位しか離れていないところに、同じ系列のコンビニが開店です。それも、本部の直轄らしいですよ。
オーナーさんと本部の間でどういう話があったのかは分かりませんけれど、さすがにこれは露骨すぎるかな?と思います。
よく、出店に関して調整していると言われますけれど、時々こういう例は見かけます。昔、横浜市内で道の両側にファミリーマートがあった時には驚きましたっけ。まぁ、片方は閉店しましたけれど。

本部の方はいろいろと検討して出店を決めていると思います。私の理解できていない何かがあるとは思います。
ただね、本部が売り上げと利益を上げられるのは、FCを始めとする現場のお店があるからです。現場がお客さんとの商売をして、その一部がFC料などで本部に上がるから本部の社員はお給料が出る訳です。
なのに、現場のやる気をそぐような事をしちゃうと・・・自分で自分の首を絞めると思うのですけれどね。