すっかり釣りを忘れたバイク乗りのLevicoでございます。
そもそも、バイクに乗り始めたのは「釣りへ手軽に行く足」だったはずですが(笑)

さて、今回はいろいろある釣りの中で、お手軽さではかなり高い「テンカラ」という釣り方についてです。
このテンカラ、通称は「毛ばり釣り」と言われますので、ご存知の方も多いはず。

私が良く通ったのは神奈川では有名な「リヴァスポット早戸」さんです。ここは市街地からのアクセスが良いだけではなく、テンカラがOKでかなり「釣らせてくれる釣り場」なんですね!

ルアーの初心者だと1日釣りをして20匹位かな?私もルアーを始めた時はそんな感じでした。その頃はそれこそ毎週通っていて、段々と釣れるようにはなったのですが、更にテンカラの人がガンガン釣っているのを見てテンカラに興味をもったのです。
正直、釣れます。テンカラは元々漁師の釣り方です。ピークの時には200数十匹/日は狙えますよ!(^-^)

さて、道具はこんな感じです。図はリヴァスポットさんのリンクです。

テンカラ竿だったらなんでも良いです。私は早戸川ですと川の幅から3.6mの竿を好んで使いました。
整備された管理釣り場で他のお客さんもとても多いですから、ウェーダーを履いて川に立ちこむのはルール違反です。よって、川岸からの釣りになりますが、ほどほどに川幅がありますので3.6m位が良いかと思います。
3.3mだと軽いのですが、竿に合わせたラインの長さだと、ちょっと飛距離が足りません。逆に、4?4.5mの本流用テンカラ竿だと重すぎて1日振ると腱鞘炎になります(笑)
テンカラ竿を常備している釣具屋さんは少ないと思います。取り寄せだったらやはり大手のシマノさんかDAIWAさんの竿が入手しやすいと思います。
私はシマノさんの3万円程の3.6mテンカラ竿(テンカラ大王監修の絶版モデル。名前なんだったかな?)と予備に同じくシマノさんの渓峰テンカラ3.6m(渓峰の絶版モデル。今は渓峰テンカラNX)と本流テンカラZEを持っていきます。
シマノさんのテンカラ竿はレベルライン(後述)を前提に作られていますので、使いやすいんです(^-^)

ラインはフロロカーボンの蛍光ラインを竿と同じ長さ(3.6m)が基準でした。そう、テンカラ大王こと、石垣先生(本職=大学の先生)の影響で、レベルライン派です(^-^)
ラインはサンスイ川釣館オリジナルの3.5号か4号を良く使いました。蛍光色は自分からの視認性が良いだけではなく、他の人からの視認性が良い事も重要です。じゃないと、自分のラインの上に別のラインが飛んできます(笑)
最初はテーパーラインと呼ばれる細い糸を撚り合せて作ったラインを使っていました。ラインそのものに重さがあるので、とっても振り込みやすいです。これは宇崎日新さんから富士流テンカラバスとして販売されています。ただ、テンカラはリールが無いためラインの長さを変えようとすればライン丸ごと付け替えになります。普通の河川でしたら川に立ちこむ位置を変えれば良いのですが、管理釣り場だとほとんどの場所が立ち込めませんので、場所によってラインの長さを変える事になります。テーパーラインを自分で作るのは大変なのと、頭上の樹木に毛ばりが引っかかった場合にラインを引っ張ると縮れてしまうのでレベルラインになりました。この方が安いし!(^-^)
他に堀江渓愚さん推奨のフライラインを改造したラインや、一の瀬キャンプ場オーナーの提唱するチタンのレベルライン(これ、慣れたら最強!)もありますので、いろいろと試してみてください。

ハリスはシーガーさんの文字通りシーガー1号を1m。ハリスは毛ばりの交換等でバンバン短くなるので、安いハリスを使っていました(^-^)

毛ばりはオリジナルです。元々、テンカラ用の毛ばりはあまり売っていないのと高価で、数釣りには向きません。私は大体20?40本を1日に使いました(それも毎週)から、懐具合もバカになりませんでした。
自分で巻けば多少手間はかかりますが、1本あたり30円前後でできます。慣れ&手抜きで10分もかからずに1本巻けましたよ。
針はテンカラ用が売られていますが、私はフライ用として売っているTIEMCOTMC101を良く使っていました。いや、単にテンカラ用の針より入手がしやすかったからです(笑)
肝心な毛の部分は白で良いです。フライの様に、虫に似せる必要が無いので見やすいのが一番!
また、毛ばりを巻く時に使う糸(スレッド)は茶色の1色あれば事足ります(^-^)

さて、肝心な釣り方です。リヴァスポットに通う方は心して読んでください!(笑)

私の釣り方ですが、水中の魚を見て誘いをかけ、アワセる釣り方です。誘いをかけて食い気を起こす釣り。バス釣りでいうところのリアクションバイトのサイトフィッシングですね!(バス釣り用語は難しい)

一番肝心なのは偏光メガネ。数を釣りたければ魚の動きが見えないとダメです。出来るだけ良い偏光メガネを用意しまょう。私はメガネを普段から使っているので、メガネの上にかけるタイプの偏光メガネを使いました。


これはDAIWAさんの製品ですが、なるべく良い物を使ってください。竿とか毛ばりより釣果は偏光グラスで決まります。本当はTALEXさんが最高なのですが、高くて手が届きませんでした・・・(うるうる)

毛ばりは何でもいいです。ですが、必須項目があります。「水中の毛ばりが見える事」。テンカラ大王は毛ばりが見えなくても良いとおっしゃっています。間違いありません。確かに一般の渓流では水面が波立っていますので水中は見えないです。
ただ、リヴァスポットでは見える事が絶対条件です!ここが私の常識から違うところのひとつ(笑)

次は立ち位置です。どこでも良いのですが、魚がいるポイントに毛ばりが届く範囲であれば「出来るだけ高い所」に立ちましょう。これ、渓流釣りの常識からすれば「姿をできるだけ隠す」という事がいろいろな本やサイトで解説されています。これも間違いはありません。
ただ、それは自然渓流の場合。管理釣り場の魚は卵の時から人間の手で育てられていて、更にリヴァスポット程人の姿が見えていれば、魚はあまり警戒しません。もっとも、警戒しても川が大きな岩で区切られているので隠れる場所もないのですが(^-^)
ですので、これを逆手に取ります。どうせ人の姿が見えても変わらないなら、出来るだけ高い場所に立って、水面のギラギラする反射の光を抑えて水中が見える方が圧倒的に有利なんです。

魚がいる1m程上流側に毛ばりを打ち込みます。毛ばりをそのまま流しながら、少し水中に沈めます。10cm程かな?肉食性の魚はマスを始めとして、自分より上にいる獲物に興味を示します。ですので、沈めすぎても意味がありません。逆に10cmも沈めれば魚の方から寄ってきます!(^-^)
魚の目の前30cm位からスッスッと竿を操り誘いを掛けます。やる気のある魚(特に若い小さい魚)はワーッ!と寄ってきます、ドキドキ。その後、口を開けて毛ばりを捕食するのですが、口を閉じはじめたタイミングでアワセに入ります。そうすると、腕から竿,ラインを伝わって魚が口を閉じる時にちょうどアワセが入るタイミングなのですね。
テンカラ大王や堀江さんといった先人が解明したところ、魚が毛ばりを咥えて「おっ!これは餌じゃない」と判断し吐き出すまでが大体1秒強なのだそうです。魚が咥えるのを待ってからアワセると間に合わないのですね。なので、魚が「餌じゃない!」と思う前にフッキングさせるのです!(^-^)
ここが最大のコツかもしれません。ルアーの様に「常に引っ張っていれば」、向こうアワセでフッキングしますが、テンションがかかっておらず、かつ、竿がルアーやフライに比べて格段に柔らかいテンカラでは魚が毛ばりを咥えた後に反転でもしてくれない限りフッキングはしません。なので、積極的にフッキングするには見える事が絶対条件なのです。ここ、テストに出ますよ!(笑)

誘いなのですが、私はしばらく気づかなかったのですが、竿を水平方向に操って誘っているみたいです。「みたいです」というのは、他のお客さんが変な竿の振り方をして「カッコ悪いなぁ?」と思っていたのですが、自分の釣りの姿を同行した知人に見てもらったら、そういう誘い方だったとか(笑)
※この誘い方だけ真似してもダメです。このお客さん、釣れてなかったもん(笑)
リヴァスポットに限らず、テンカラが出来る管理の釣り場や河川はいろいろ行きましたし、テンカラ大王のスクールにも行きましたが・・・こんな誘い方しているのは私だけでした(笑) 私の常識とは違うところパート2ですね!(^-^)

また、大き目の魚はスレている事が多いので、こんな単調な誘いでは喰ってきません。こういう場合は、ルアーの釣りの応用編をやります。
毛ばりを打ち込むポイントはいつも通り1m程上流なのですが、川の流れより向こう岸よりにします。そのまま流していって、魚の目の前(本当に目の前10cm位の所)で流れを横切る様に流れに対してUターンさせるのです。ここで必殺の誘いを!!!
魚は流れてくる餌を(たぶん)待っています。海の魚もそうですが、大きい個体であればあるほど捕食に余分な動きはしません。特に、お腹が空いている!という様な場合でなければ、「なんかちょうど口に入るのがいい具合に流れてくるから、そのままパクン」なのです。
ですので、目の前までスーッと流して毛ばりを認識させ、目の前でアピールタイム。そうすると彼らは口を使います(^-^)

う?ん、やっぱり文字だと説明が難しいですね(^-^)
今度、早戸川に行って動画と写真でも撮ってくるかなぁ?いや、流水より養魚場だった柿田川フィッシュストーリーさんの方が撮りやすいし、魚もデカい!と思ったら、閉鎖になっていました・・・残念。