情報の発表当初は「ホンダさん、やる気あるのかね?」とも思ったCRF250Lですが、最近そのコンセプトが徐々にですが私にも理解できるようになりました。

どうしても40歳を過ぎたオヤジには80年代の「YH戦争」のイメージが色濃くて、「ヤマハさんのWRに対抗する気あるの?」と思ってはいたのですが、要はホンダさんとしてCRF250LはYH戦争をする気はさらさらない。
初めてオフロードバイクに乗る人には敷居を下げ、尖ったオフ車乗り(別にオンロードでもいいけれど)には気軽に乗れる2ndや3rdバイクとしての提案だと理解しました。


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と言うのは、先日浜松までXR230を走らせた時に、思ったよりエンジンパワーが無くても良く走るのです。実用域のトルクとパワーがあれば良いと実感しました。
18馬力しかないXR230ですが、私が乗っていたセロー225W(4JG1)と比較するとツーリング使用時ではパワフルに感じます。一般道はもとより、一般道としてはかなり高速域になる静岡のR1バイパスでもあまり不満はありません。ただ、「もうちょっとあれば・・・」と思う事があったのも事実ではありますが(^-^)
その点、CRF250Lはカタログ値で23馬力。XR230で感じた「もうちょっと・・・」がクリアできそうです。

次にシート高。どうしてもオフ車はシート高が高めで、足つき性を気にする方が多いようです。幸いにも私は身長が171cmで、体重は重いですからあまり困った事は無く、特に車高をいじった事もありませんが、CRF250Lには純正でローダウンキットが用意されています。普通、ローダウンと言えばリアのリンクをいじって、フロントの突出しを増やして・・・となりますが、このローダウンキットはサスのストロークを変更して45mm車高を下げるという本格的な物。これならオフロードでのサスストロークはなくなりますが、通常走行時(特に街乗り)のバランスは崩す事は無いでしょう。

もう一つ注目すべきはライトと燃料計。ライトは明るければ明るいほどナイトランの負担は減りますし、燃料計は走行中に燃費計算をする手間を省いてくれます。
先日、XR230でガス欠を始めてやってしまってから強烈に感じたのですが、地方を夜間に走っていると結構不安になるものです。私の知る限りオフ車には燃料計がなくて、それが当たり前と思っていたのですが、やっぱりあって困るものではありません。

最後は車重。確かにオフロードモデルとしては147kgは重いです。とっても重い。軽いバイクが欲しくてKTMにたどり着きつつある私には当初信じられない重さでした。
ですが、「ほとんど舗装路。時々ダート」というツーリング場面を思い浮かべてみれば、決して重くは無いのかもしれません。現に、すぐ横をトラックが追い越していくと、軽いオフ車では風圧でフラフラしますものね。これくらいの重量でも悪くは無いのかもしれない。

こう考えていくと、実にオフ車でのツーリングには向いたコンセプトではないか?と思うようになったのです。

うーん、XR230 WADACHIをラリーとトライアルごっこに使い、KTMをモタードに使おうとしている私からすると、「街乗りとツーリング」というセグメントにこのCRF250Lはピタリとハマる様に思えてきました。

むむ、欲しいかも!(笑)