今、日本の自動車業界だとハイブリッドだ電気自動車だと賑やかですよね?
勿論、海外のメーカーとの競争に打って出るという面では私もとても注目しています。

こういう新しい技術は開発にお金も時間もかかるので、トヨタのプリウスはハイブリッド車を実用車までブレークスルーさせた、とても革新的な事だったと思います。それまでの自動車業界にポーンと新しい価値観を持ち込みましたからね!
最近は知りませんが、高級車でもないのにハリウッド・セレブの御用達でしたし!(^-^)

最近私が注目しているのはMAZDA。地味なんですが、凄い事をやっているんです!

CX-5等で採用されているSKYACTIVEと呼ばれる技術。燃費の改善などに新しいアプローチを持ち込むのではなく、あくまでも今まであった技術を徹底的にブラッシュアップしていくという、実に職人チックなアプローチなんですね。
個人的推測では、ハイブリッドや電気自動車といったお金がかかる開発まで懐が許さないのでは?という事もありますが(笑)

特に注目しているのがSKYACTIVEのクリーン・ディーゼル技術です。石原都知事の発言がきっかけで、ディーゼル車は商用のトラック等を除き壊滅的になりましたが、MAZDAはそのディーゼルを徹底的にブラッシュアップしてクリーンなディーゼルエンジンにするだけでなく、「運転して楽しいディーゼルエンジン」にまで到達させたそうです。いろいろなレポートを読んだのですが、このエンジンや足回り等を含めてCX-5はかなり評判が良いようです。提灯記事(?)をさっぴいても、実際に売れているらしい。
なんかシブイではないですか!?こういうアプローチと努力はもっと大々的に評価されてもいいと思うのですけれどね!(^-^)

 

そして、トヨタは86。
トヨタ程の大企業が、決して台数は売れないだろうと思われる(比較的)低価格な面白いクルマを投入したのですね。若者の車離れへの危機感があったと言われていますが、私はそれだけではないと思うのです。

トヨタの社長さん、率先してレーシングスーツを着て86のお披露目をやっています。勿論、広告効果を狙っているのは十分承知なのですが、それよりもこの社長さん車が大好きらしいのです。事実、動画を見てみると結構ドリフトが上手いんですよ!!(^-^)
メディアを前にして、実際に大企業の社長自らドリフトする姿を見せつける。その舞台を広報はセッティングする事ができても、ドリフトの腕は社長自らが頑張ってくれないとどうしようもないですからね!(笑)

日産のゴーンさんも社長就任当日に幹部が制止するのを振り切って、GT-Rを運転して箱根にドライブへ行ってしまった話は有名ですが、やっぱり企業のトップが「車が好き!」となれば、それは大きな訴求効果があると思います。

話は戻って86。開発チームはかなり苦労したようです。でも、86を実現させるために、決まっている社内の審査手順を変えてしまうとか、社内の型番申請で「どうしても86番を取りたかった!」という理由で申請時期を調整したとか・・・すごく本気なんですよ。

86の開発リーダーが、「以前のトヨタの独身寮には、若い社員が乗ってる全グレード,全色のAE86が揃っていた。それを再現したい」とまで言っているのですね。やっぱり本気だ!(^-^)


MAZDAのCX-5にしても、トヨタの86にしても何処かで聞いた事がある話だと思いませんか?

そう、ホンダなんです。
創業者の本田総一郎が大の車好き,バイク好きで、技術に自信がある。そして、社員も「会社はスポーツカーの開発をダメだと言っている」と分かっていても、密かにデザイナーはスポーツカーの絵を描いているし、技術陣も「いつか来るスポーツカー再開に備えて!」と技術のブラッシュアップを怠らない。いざ、開発が始まれば会社のルールを変えてでも邁進する。そういう風土が、あのNSXを生み出したのは有名な話です。

そんなホンダは80?90年代にとても花開いたし、私が見てもワクワクする車やバイクが一杯あったのです(Leivcoは昔からトヨタとヤマハびいき・笑)。それはホンダの社員だけではなく、経営陣まで車やバイクが大好き!という事の表れだと思うのですよね。

どんな広告を打とうが、製品からにじみ出る会社の風土や開発者の想いの方が勝ると思うのですよね。
是非ともホンダさんには頑張っていただきたい!!

と、MAZDAと86を引き合いに出してホンダを応援したLevicoなのでした(笑)