私のアジア感
まず、私は反中国ではありません。反韓国でもありません。
正確には、高校生の頃まで反朝鮮民族でした。中国は完全に見下していました。
でも、今は違います。もう10年以上韓国や中国,台湾の人と仕事をしていて、細かな文化の違いはあっても、基本は同じだという事が分かったのです。
勿論、外交面を中心に市民レベルでももっと交流が盛んにならなければなりません。そして、真の意味でお互いを理解しなくてはならないでしょう。
EUや北米といったマーケットを相手にするには、個々の国が頑張っても限界があります。アジア圏はアジア圏でひとつのまとまりを作らなければダメです。
それの先頭立つのは・・・日本です。GDPで世界3位になったとはいえ、それはそれ。お金に表れないものがあります。日本が先頭に立ってアジア圏として行動する。大きな夢です。
アジア圏の印象は・・・雑多
それこそ、ブレードランナーや甲殻機動隊の絵のような。
なので「それの先頭立つのは・・・日本です。」とはならない気がしてなりません。
技術は日本が・・・なんて、はっきり言って、工業系でいえば既に先頭なんて意味をもたないのでは?と想います。
目の前、その先をどう見るか・・・それだけのような。
欧米主導の技術規格(IEEEやら)を抑えて・・・などと言われていますが、アジア圏はやはりこのまま雑多で続いていくような気がしてなりません。
それこそイミテーション技術の宝庫の地区となるような・・・。
だって体系立てて、実行する必要性があると考えているのは、日本だけではないかと。
LeeLooさん
「だって体系立てて、実行する必要性があると考えているのは、日本だけではないかと。」というのは正解ですね。
不思議と日本だけですよね?
LeeLooさん
ここのところ、いろいろ考えているんですけれどね、工業製品の生産では一部の物を除き、韓国,台湾,中国に日本は敵いません。ただ、一部の企業の製品を除き、製品の品質はまだ日本が上です。
この品質と言うやつも、一昔前の品質と呼ばれていた物とは違い、感性まで盛り込んだ物になりつつあります。
一番分かりやすいのが自動車。単純スペックに表れない感性というものについては欧州メーカーにまだ日本は勝っていません。あのトヨタがセルシオを作ってレクサスを立ち上げてもまだまだ。BMWやベンツに勝てません。実際にシェアは小さいし。
韓国メーカーも頑張ってアメリカで自動車の販売実績を伸ばしていますが、これは日本がやってきた「安くて良く走る」の段階なんです。
それでも、その感性の領域で世界を圧倒する企業が日本にも表れています。液晶パネルと言えばシャープや韓国のLGなんですが、それをセットに組み上げた後のクオリティで医療業界ではEIZOがトップをとっています。そう、日本の得意な職人芸の世界に入れば日本は世界に打って出られます。その生産をクオリティを保ったまま台湾や韓国が受け持つのが私のイメージする東アジア共同体です。この感性の世界は韓国,台湾,中国がキャッチアップするのに時間がかかりますから。
新幹線も開業以来運転中の人身事故は0です。そして定刻で走ります。中越地震の時も震源地のすぐそばを走っていながら意図的な脱線で事故を防ぎました。先の震災でも本震がくる1分以上前に東北新幹線は非常制動に成功しています。
システムと言うのは、試行錯誤と時間と経験の積み重ねで熟成するものです。生半可な真似ごとじゃダメ。日本はシステムを持っています。生産の海外移転は止められませんが、日本はシステムの先進国としてアジアを引っ張れるのではないか?と思います。
台湾の総統が言いました。「うちの新幹線は日本製ですから」。MADE IN JAPANがまだ生きているうちに、次のステップにいかないと!