最近、「騒音規制改正に係るパブリックコメント」が話題になっています。

これは国交省が「二輪の騒音をもっと規制しましょう」という規制に関する意見を募集しているものです。

参考URL

※今後加筆するかもしれません。

この規制に関して、反対,賛成それぞれ意見があると思います。是非ともパブリックコメントを国交省に出しましょう!

勿論、私もパブリックコメントを出しますよ! 

Levicoの個人的な「騒音規制改正に係るパブリックコメント」について

現在、私の考えですが「騒音規制についてある程度はやむなし」と思っています。ただし、必要以上な規制とならないようにして欲しいとも思います。
その為には、例え大した効果が期待出来なくても国交省へパブリックコメントは出しますし、「知らないうちに決まっていた」という事が例え一人でも減らす事ができるかも知れないのでBlogを書きます。今の私にできるのはこの程度でしかありませんけれど。


騒音の実例(かもしれない)

一番五月蝿いのは街中を走るビッグスクーター(バカスク)やカスタムされたバイクと思います。
人の多い所をズボボボ!っと走るのですから、多くの人から「バイクはウルサイ!」と思われやすい状況を作っているとも思います。
しかし、「(特に)バカスクを排除すればいいんだ!」と彼らだけの問題とはできません。

私の家から、第3京浜のとある高架橋を見る事ができます。私の家からその高架橋までちょうど1kmあります(さっきMapfan.netで測ってみた)。
週末の夜間を中心に、保土ヶ谷PAに向かうであろうバイクがカッ飛んでいく排気音が良く聞こえます。高架橋といっても防音壁がありますし、私の家とは離れているので多少いじってある程度の二輪車だったらまず排気音は聞こえません。深夜ですといじってある四輪も結構スピードが乗る場所ですが、その排気音が聞こえる事はほとんどありません。
1km程離れていて聞こえるわけですから、もっとそばに住んでいる人からすればもっと大きな音で頻繁に聞こえるはずです。

又、私は釣りもしますので、首都高湾岸線のそばなどでも釣り糸を垂らす事がありますが、聞こえるのは二輪の排気音が多いです。私の良く行く東扇島界隈はオービスもないストレートですので、四輪でも250km/hオーバーの車が結構走る場所です。それらの車の排気音も聞こえますが、やはり二輪の方が耳につきます。

これ以外にも、林道やコースで騒音が問題となっているという話は最近よく耳にしますのでオフ車にも関係がある話です。某TV番組(ニュースか・・・)でも取り上げられてますよね?路面とか占有許可がまっさきに上がってきますが、騒音もついてまわります。
ハーレーなんかもズドドドドと、決して静かとは言えないバイクは多いです。

「バカスクを排除すればいいんだ!」と短絡的には考えられません。バイク乗り全体の問題です。


グレーゾーンなバイク

とあるサイトで、「海外の法律に則って生産され、日本に輸入されているバイクも乗れなくなる」という事が書かれていました。これは、ヨーロッパの法律に合わせて生産されていて、日本の法律には完全に適合していなくても、逆輸入車や輸入車であれば現状は走行出来る訳です。
ところが、いままでOKだった輸入車なども新規制ではまったく公道を走る事ができなくなるかも知れないというのです。なるほど。

国内の規制と海外の規制は範囲が異なるのですが、貿易摩擦解消の為か日本の規制に対して完全に適合していなくてもナンバーを取得して公道を走る事ができます。騒音だと分かりにくいですが、日本では認められていない樹脂製タンクが外車や逆車だとOKと言う例が分かりやすいでしょうか。

ですが、立場を変えてみるとですね、おかしいのです。本来、法律は常に同じ解釈であるべきです。それが公平性を保つ大事なポイントです。

これをバイク以外にあてはめてみます。例えば、銃器。それも拳銃ではどうでしょう?
日本国内では誰でも知っている通り、銃器の所持と使用は厳しく規制されています。猟銃等は狩猟という目的がありますので許可が出ますが、拳銃は無理です。一転して海外に目を向けると、アメリカなどでは合法的に生産され、一般の市民でも購入,所持できますし、使用もできます(勿論使用は制限されていますが)。

  • 海外で合法の拳銃は規制されている日本には輸入もできませんし、購入,所持もできません。
  • 海外で合法のバイクは規制されている日本に湯に夕できますし、購入,所持できます。

拳銃に限った事ではなく、医薬品などでも同じ事はありますよね?法律の解釈と運用という面で見れば本来あってはいけない事なのでしょう。
ですので、「輸入車,逆輸入車に乗れなくなる」のではなく、「輸入車や逆輸入車でも乗る事ができる」様な対策を考える必要があるかも知れません。


じゃあ、Levicoはどうなのよ?

なんか、悲観的な事を並べているようですが、私だってより規制が厳しくなるのは嫌です。
立場を変えて見た時に「嫌だ嫌だ!」とか「特定のバイク乗りが悪い」と言っていても世間には通用しないでしょう。バイクに理解のある人と、バイクに理解のない人では明らかに後者の方が多いのです。多数決が重視される世の中であれば、バイク乗りは不利な立場です。

ブラックバスだって、バス釣りをする人にすればいろいろな意見もありましたし、学術的に反対する見解もありました。されでも外来種規制法によって制限されました。その時とそっくりなんです。

正直、パブリックコメントに対して意見を投げたところで国の方針が変わる可能性は極めて低いでしょう。お役人はそういった反応も織り込み済みで流れを作っているはずです。
でも・・・先のブラックバスの問題では1万件というパブリックコメントが集まりました。通常は数十件しか集まらないパブリックコメントに1万件です。これは釣り人だけではなく、業界団体やマスコミ(釣り関係ですが)がキャンペーンを張った結果です。最終的には大臣の一声で規制されてしまいましたが、いったん環境省がブラックバスの規制を保留するところまでいったのです。
(改正SOLAS条約の件もあって、業界団体やマスコミもキャンペーンを張ったと思います)

流れを変える事は難しい。でも、何もしないのならば、僅かでも可能性があると思えるパブリックコメントは重要です。勿論、バイクに乗らない人との共存も含めてですが・・・