日本でもサービスが始まったFONのサービスですが、物好きな私は早速申し込みました(笑)

普通の公衆無線LANは携帯電話と一緒で、通信事業者が設備を用意し、利用者が利用料金を支払って使うのが一般的です。
FONはちょっと仕組みが変わっていて、他の公衆無線LANと同様に利用料金を支払っての利用もできるのですが、FONのアクセスポイント(La Foneraと言います)を購入,開設した人は自分のリソースを提供する代わりに、他の人が開設したFONのアクセスポイントを無料で利用出来るのです。
そう、FONとしてアクセスポイントを用意するのではなく、利用者がアクセスポイントを用意するというちょっと変わった仕組みです。ある種の互助会というかなんというか(笑)

サービス開始当初、FON用の無線ルータであるLa Foneraが無料との事で、早速申し込みました(笑) → 無料期間は終わりましたが、現在でも¥1,980だそうです。

SANY0164.JPG

申し込み完了の通知がなかなか来なかったのですが、先日「14日以降順次発送」というメールが届きました。この14日の発送に乗っかった様で、本日(15日)に到着しました。

セットアップも別に難しい事はなく、アクセスポイントの設置やFONへの登録も無事に終了。

とりあえずは、FONのアクセスポイントとして稼働を始めました。しばらく様子をみてみましょう。 

FONですが、問題点もいくつかあります。

  • 商用利用の公衆無線LANであれば、アクセスポイントは電波伝搬の良さそうな所を選んで設置しますが、個人宅に設置する事が多いと思いますので、設置場所の関係から電波の飛び方は怪しいよなぁ・・・
  • FONを紹介する記事などでも触れられていますが、主にアクセスポイントの開設者はADSLやCATV,光ファイバーを用いた契約だと思います。この契約なのですが、ほとんどの場合は「第3者へ回線の開放」を契約で禁じているはずです。
    ※ISPは個人使用のトラフィックや設備の減価償却を想定して利用料金を決めていますが、「安い回線でISPをやられては・・・」という事です。
  • 最後に・・・これはまだ日本では始まっていませんが、諸外国のFONでは自分のアクセスポイントを有料で開放し、利用者からの利用料金をアクセスポイントを開設した人とFON,ISPでレベニューシェアするというサービスもあります。
    前項とも関連するのですが、有料でアクセスポイントを設置するのならば、電気通信事業法に基づいて個人であっても電気通信事業者(2種で良いと思いますが)として届けでなければならないはずです。また、電気通信事業者となった場合には、通常は個人扱いであるISPや回線事業者との契約も事業者間の契約(デジタルデータ伝送役務としての契約になる)に種別変更しなくてはならないはずです。

この辺はCATV局に勤務していた時、インターネットサービスを始めるにあたって電気通信監理局への届け出や(時にCATV局は1種なので面倒・笑)、上位ISPとの契約でだいぶ難儀した事がありましたので、ちょっと気になりました。はい。