隔月で発売されているBACK OFFという雑誌には「誌上デュアルスポーツ」という企画が掲載されています。
これは掲載された地図を元に設定されたコースを走り、途中に設けられている問題を解きながら完走するという遊びです。
このデュアルスポーツと良く似たものとしてPlay Drive誌のクイジーマップという企画があります。

どちらもコマ図と呼ばれる普通の地図とは少し変わった形式の地図を使用します。
これはBACK OFF誌の誌上デュアルスポーツの誌面を撮影したものです。コマ図のイメージが掴めますか?
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ラリー競技と同じ形式のコマ図を使用しますが、ラリーとは異なり自分のペースで好きな時に走ることが出来るのが特徴です。そして、将来ラリーに出場する際には、このコマ図を見ながら走ることは必ず役に立つはずです。

と、書くまでもなく、単純に面白い遊びです。いくらコマ図を見ながら走れば良いと言っても、100%コマ図を見ていれば良いというものでもなく、現地での状況判断が求められます。例えばBACK OFF誌の誌上デュアルスポーツでも、コース設定時にはにかった工事や自然災害による通行止めで迂回路を探す必要があったり、コマ図は間違えていないのですが実際の道路とはイメージが異なって迷ったり・・・とそうそう簡単にはゴールできないことがままあるのです。

参加するだけではなく、私はここに良く登場するVFR800氏をはじめとする仲間内で、クイズラリーを開催していたことがありました。仲間内で遊ぶだけの企画なのですが、コース検討や試走,コマ図作成に確認走行と長い時には半年ほど準備にかかる事もありました。

・コース検討
普通の地図を見ながら、だいたいのコースを決定します。この時、季節や予想される参加者のレベルをはじめ、渋滞予想(渋滞がひどいとタイムスケジュールが大幅に狂います)や走りやすさ、楽しさを考慮します。
大体、1回のイベントで走行距離は100〜150km位になります。当然、ワインディングは必ず入ります(笑)
・試走
だいたいのコースを決めたら、実際に走ってみて道の状況などをチェックしていきます。
この試走は多いと数回走りました。
・SS(スペシャルステージ)の決定
ラリーの世界でSSと呼ばれるのは「走る速さを競う競技区間」になりますが、私たちのSSでは同じ「速さを競う」でも、どの参加者も優勝の可能性があるようなSSを毎回設定していました。
・コマ図作成
コースが決まったら、コマ図の作成です。
・試走
コマ図に間違いがないか?混み方はどうか?をチェックします。だいたいコース決定の試走は夜間が多いので(交通量が少ないと楽だから)、実際の開催時刻にあわせての確認作業です。
この試走も数回走ることがありました。
・食事の手配
だいたい開催日の1週間前に食事の手配をします。昼食地点のそばでお弁当の手配をしますので、試走も兼ねています(笑)
私たちが開催していたクイズラリーは参加費をとりました。その代わり、昼食とお土産がつきます!
・当日!
当日はスタート会場に集合後、参加者は数分ごとにスタートしていきますが、チェックポイント担当者や先行と呼ばれる参加者より前に走ってコースの確認をする係や、追い上げという最後尾から迷子などの確認をする担当など、だいたい3,4台のオフィシャルが走ります。

特に、重点を置いたのはSS(スペシャルステージ)です。
いくらクイズラリーと言っても、慣れている参加者はやはりコース作成者の意図を読んだりできますので優勝の可能性が高くなりそうです。どの参加者でも優勝出来るようにSSを工夫したのですが、こんなSSがありました。
・ラジコンSS
用意したラジコンを走らせて貰い、タイムを競います。これもなかなか難しい・・・
・タイヤ転がしSS
用意したタイヤでパイロンコースを転がしながら(足で)走って貰います。力はあまり必要ではないので、女性でも充分勝負になりました。
・車押しSS
参加者が乗ってきた車のエンジンを切り、人力で駐車場の競技区間を押していくタイムを競います。
意外にも女性陣は小さい車での参加が多いですし、男性陣はパジェロなど大きい車が多いのでこれも競技として成立しました(笑)
・ジュース一気飲みSS
走行中のコマ図に「ジュースを2本買ってくる」とだけ指示したコンビニを指定しておきます。コンビニのレシートは店名が入りますので、チェックポイントの確認に使えるのですが・・・本当の意味はゴール地点での最終SSです。買ってきたジュースの一気飲みのタイムを競うのです!
小さな缶だとすぐに飲み終わるのですが、大きな缶の炭酸飲料や粘り気の強いジュースを買ってきてしまうと・・・当然タイムはでません。出題者の意図は読めなかったようです(爆)

この様なクイズラリーも数回(だいたい準備の都合で年1回しか開催できませんでしたけれど)開催しました。中には初参加で優勝したチームもいて楽しんで頂けた様です。
参加費¥5000/名は少し高額だったかもしれませんが、昼食や飲み物に優勝賞品(もっとも高価だったのは数万円の天体望遠鏡だったかも)をはじめ、参加賞まで主催者の利益は無しで提供しましたので、割は悪くなかったと思います。

最近はなかなか開催できませんが、機会があればまたやってみたいですね。