スーパーシェルパのライトをHIDにしたことは書きましたが、約1ヶ月程使ってみた感想など。

まず、ノーマルのハロゲンをHIDにするためにはいくつかのハードルがあります。
・バルブ(バーナー)の大きさ
H4タイプ等でHi/Low切り替えタイプはバーナーの長さが長くなります。ハロゲンはHi用,Low用のフィラメントの切り替えを行いますが、HIDのバーナーではバーナーの位置を前後にずらす様です。また、一部にはバーナーに可動式の傘を付けて切り替える物もあるとか。
どちらの方法にせよ、通常のハロゲンバルブと比べれば大きくなります。そのため、ヘッドライト周辺のスペースが限られるオフ車ではなかなか簡単に取り付けができず、いろいろと工夫が必要となります。
しぇるぱネットワークでも、ライトの位置を前にオフセットさせたりと、スペース作りに苦労された書き込みがありました。
私が取り付けたのはラフ&ロードHIDキットです。これはH4のバルブとほぼ同寸法のバーナーになります。仕掛けは単純でLow側のみHID化されており、Hi側は一緒に組まれているハロゲンを使用します。その為、切り替え機構が不要になりコンパクトになるという製品です。
確かに、H4とほぼ同じサイズでほとんど悩むことなく取り付けられました。
・イグナイタとバラスト
ハロゲンには無い物です。これはバーナーを発光させる回路や電圧を上げる回路が組み込まれています。メーカーによってはこのイグナイタやバラストが大きく取り付け場所が制限されるようです。
今回取り付けたキットもバラストは大きめで取り付け場所に悩みました。ガルル誌の記事ではシートの下にバラストを入れたそうですが、これはオプションのバラスト延長ケーブルが必要となります。ラフ&ロードは近いので買いに行っても良かったのですが・・・キットに含まれている物のみで取り付け、様子を見ている所です。
シュラウドのあるバイクなら、シュラウドの内側等に取り付けられそうですけれど・・・空冷でシュラウドの無いシェルパは結構場所がないですね。

これはイグナイタを取り付けた所です。右側面タンク下のフレームに付属の両面テープで貼り付けました。

こちらはバラスト。付属の金具でホーンの裏に吊っている様な取り付けです。

この様な取り付けで約1ヶ月、雨や雪でもいまのところ問題なしです。

そうそう、このキットですがケーブル同士を接続するコネクタの品質があまり良くなく、ロック付きコネクタのロック部分が折れてしまいました。別に無理したわけではなく、単にコネクタをつないだだけだったのですけれど・・・抜け止めのタイラップをかけて、テープで防水しています(バラストの左上に見えるビニールテープのかたまりがそれです)。

HID化ですが、かなり明るいです。ただ、元々のレンズカットがあまり良くないためか照射範囲が狭くHiビームが欲しいところです。このキットのHiビームはハロゲンなので、多少暗くなる程度とガルル誌に記載されていましたが、私の場合にはこのハロゲンバルブの光軸が大幅にずれていてHiビームとして機能していません。明るいポジションといったところでしょうか?(笑)

そうは言っても、HIDの明るさは魅力です。ただ、すでに慣れてきてしまい・・・もっと明るくしたいです。