牛丼チェーン店で着実に牛丼メニューが復活していますね。
アメリカでのBSE発生に伴った輸入禁止によって続々と消えていった牛丼。2月の提供末期にはニュースにも取り上げられ、当時の官房長官にまで「牛丼がなくなりますが・・・」等というインタビューされる騒ぎとなりました。

さて、ここで振り返ってみて下さい。牛丼やアメリカ産の牛肉が市場から消えてどの程度生活に影響があったのでしょう!?
勿論、牛丼チェーンをはじめとする外食産業の方々には大きな影響がありました。しかし、これら「提供側」ではない一般消費者には牛丼がなくなって生活がかわりましたか??

私は牛丼が好きです。1日3食であれば単純計算で1週間に21回の食事をします。安くて早い牛丼は私の食生活でかなりのウェイトがありました。もう一つのメイン外食メニューであるラーメンと牛丼で週数食程度は食べていたのです(これにコンビニ弁当が加わると食生活の2/3が語れます)。その中で牛丼がなくなって・・・あまり変化がありませんでした。そう、牛丼チェーンで提供された別のメニューに移行しただけなのです。

最大手と言っても良いであろう吉野屋さんはそれまで牛丼以外のメニューがまずありませんでした。朝食メニューと牛鮭くらいでしょうか。しかし、牛丼が無くなったことでカレー丼をはじめいろいろなメニューが登場したのです。
松屋さんやすき屋さんでも新たなメニューが登場しました。これを食べるだけであって、これらチェーン店の利用度合いは変化なかったのです。

牛丼が無くなる際は「金輪際牛丼は食べられない(?)」といった一種の悲壮感まで漂わせていましたし、牛丼メニューが復活した際には「待ってました」とばかり食べる人の姿がマスコミで報道されました。確かに人気のメニューではありましたが、牛丼が食べられなくても問題ない位、飽食の日本なのです。食べられないからと言って、一般にはそれほど困らなかったのです。

勿論、BSEに関係したアメリカ産牛肉の輸入停止は報道にあたいしますし、あおりを受けた外食チェーンについての報道も必要です。しかし、牛丼がなくなる事で大騒ぎした日本とは・・・マスコミの影響が大きい事を再確認した次第です。