1年と数ヶ月前にもちょっとだけ書いたのですが、遊び場のお話。
私が昔、ラジコンで遊んでいた事を知っている方もいらっしゃるでしょう。
当時は電動の車から始まって、オンロード,オフロードを問わずにいろいろなジャンルで楽しんでいました。その後、ヘリコプター(挫折したけれど)や飛行機,グライダーと子供の頃にできなかったジャンルへ進んでいったのです。
楽しかったのは、飛行機でもエンジン機より電動機。一番楽しかったのは電動グライダーだったのかもしれません。 グライダーが楽しい!と思ったのは風を感じながら飛ばさなければならないこと。これがなかなか難しい。
でもね、電動機とかグライダーに進んだのには別の理由もあったのです。
それは、音の問題。
空を飛ぶラジコンはかなり広い場所を必要とします。特に他に飛ばす人と混信や接触事故等のトラブルを起こさないためには最低でも数kmは離れていないと危ない。勿論、同じ場所で同時に飛ばすこともほとんどありません。そうなると、飛ばす時間は限られます。
他にも飛ばす場所があれば良いのですが、近場でそんな場所はなかなかないのです。私の家の近所で比較的広い場所と言えば多摩川や相模川といった河川敷があります。
勿論河川敷ですから、野球やバーベキューといた楽しみ方をする人も多くいるわけです。あくまでもラジコンを飛ばす人も一利用者であって、当然広い場所を占有するなんて事はできません。
昔からラジコンを楽しんでいた方の努力もあって、ある程度飛ばせる場所はありますが、人口が多い首都圏ですから土日といった時には自由に飛ばせません。
でも、練習はしたい。
そこで思いついたのは電動機やグライダーです。これなら他の人がやってこない平日の早朝に飛ばしても、少なくとも音では問題にならないはずです。 事実、早朝ではないのですがエンジン機(それもかなり小さな音の機体でしたが)を飛ばした時には110番通報でやってきたお巡りさんから注意を受けたこともありました。
その点、電動機やグライダーはほぼ無音ですから、早朝練習でクレームになったことはありません。逆にジョギングをしている人や、散歩にやってきたご近所の方から「良い趣味ですね」と声をかけられる事も何度かありました。
逆に飛ばす場所が閉鎖になってしまった所の理由を聞くと、「騒音がきっかけで住民から行政へクレームが上がった」という事もありました。
ラジコンで学んだことは周囲に住んでいる人へ迷惑をかけてはいけないと言うこと。地元の方々とは共存しなくてはなりません。あたり前ですけれどね。
次は釣りです。当時はバス釣りブームでしたが、そう度々河口湖等にでかけるわけにも行かず、選んだのがシーバス。そう、海でスズキをルアーで釣るという釣りです。
東京湾はスズキが多いそうなのですが、実は釣りができる場所というのはそれ程多くないのです。地図を見て貰えば分かりますが、基本的には公的や企業の私有地になっています。つまり、釣り場として開放されていないのであれば不法侵入という事になります。
釣りにはまっていた時には開放されている場所だけではなく、黙認されている場所や人目に付かない場所に通ったものです。しかし、当時よく一緒に釣りをしていた人から言われたことは、「基本的に他人様の土地。釣りをしていることを大目に見て貰っているという事を忘れちゃいけない」という事をよく言われました。だから大きな音を出したり(釣りですから音はまず問題ないのですが)、事故を起こすことが無いよう注意することは怠りませんでした。勿論、ゴミもですね。
最近は改正SOLAS条約によって、ほとんど海辺で釣りをすることも少なくなりましたが・・・
釣りで学んだことは立ち入り禁止の意味を考えると言うこと。
それ以外にも、ラリーに興味を持っていた時には「道路が荒れて林道が閉鎖された」といった情報はラリー誌等にも書かれていましたし、路面だけではなく音や事故といった問題もあって、ラリー開催の許可(公道を使用するので少なくとも警察。規模によっては地域の同意も必要です)をとる苦労も少なからず耳に入ってきました。
私はバイクで林道を走ることが好きです。コースも良いのですが、やっぱり山々を走るのが好き。 ただ、上にも書いたとおりの経験もありますし、当たり前な事なのですが「大きな音を出さない」,「民家や歩行者がいる時にはスピードを落とし、音にも気をつかう」,「路面を極力荒らさない」,「むやみにゲートを突破しない」という点は気をつけています。勿論、闇雲にスピードを出して事故を起こすのはもってのほかです。
ラリーや林道ライダーがどの程度関係するかは定かではないものの、伊豆や神奈川の林道がゲートで封鎖されてしまった理由・・・色々と話は聞きますがお役所がゲート設置を決めた理由は容易に想像がつくと思うのです。
世の中には結構大きな音のマフラーを付けて、時間帯も考えずにブッ飛んでいく人もいます。心地よい音のマフラーには私も興味があります。
必要以上に路面を荒らす人も居ます。私もエンデューロタイヤのグリップ力には大変魅力を感じます。正直、欲しいと思います。でも路面があれる原因でもありそうです。
単独であっても事故を起こす人も居ます。事故の責任はあくまでも当事者でしょうが、時として管理責任等という事で道路管理者まで・・・
この中の路面については、とあるショップさんのサイトで「トライアルタイヤだと本当に路面が荒れない。何十台ものトライアル車が通った後のシングルトラックでも驚くほど路面は荒れていない」という記述がありました。正直、驚きました。そうか、そういう対応方法もあるのか!と。こういった流れもこれからは充分考慮しなくてはならないでしょう。
周囲の迷惑を考えない事が積み重なると遊び場がなくなっちゃうんですよ。本当に。
えっと、当方もショートサイレンサーにMXタイヤ(最近やっとFIM公認に変更)派です。
そうなんですよね、以後気を付けます。。。
夏のウエストポイント出場されるそうで、頑張って下さい!あと熱中症には気を付けて。
そういえば昔(笑)ヤ○ツ峠を夜中に走行する時には、
自主的に全開禁止区間を設けて(民宿がある)
スロー走行をしてましたなぁ?
その横を爆音のFCが全開で抜いていったもんだから
頭来てその後のアタックポイント(笑)で撃墜したりもしたなぁ(^^;
やっぱりこういう事って(撃墜じゃないよ!)大切だし、
それが出来ないなら走る資格無いですよね。
今の若造はそういう配慮出来るんだろうか?
↑思いっきりオヤジの愚痴になってるし(笑)
kamaさん、VFRさん、どもども。
あまり堅苦しいことは嫌なのですけれど、遊び場がなくなっちゃうのは本当です。
釣り人のおかげで本当に釣り禁止になった場所があります。
路面が荒れて走れなくなった林道があります。
対向車,信号無視でドリフトをしまくって走れなくなった道路があります。
騒音や墜落でラジコンを飛ばせなくなった場所があります。
どんな趣味でも一緒だと思うのですが、仕事ではない以上(概ね仕事でもそうですけれど)、やっぱりある一線というのがあると思うのです。その線を越えると・・・自分で自分の首を絞めます。
自主規制は勿論ですが、以前は雑誌をはじめとするメディアでもよくこういった話題が取り上げられていた気がします。最近、あまり見ないよなぁ・・・と。