寝つけないので、さっきの続編(^-^)

ホンダさんは嫌いではないです。だって、車はフィットにステップワゴンを2台乗っているし、最近XR230を手に入れたし。どれもがお気に入りです!

特に驚いたのがFitとXR230。Fitはあの時期に「低燃費」,「良く走る」,「コンパクトだけれど使い勝手が良くて中は広々」といった、ああ言うコンセプトをポーンと持ち込んじゃった。正直、トヨタびいきの私でも、知人が買ったFitに乗ってみてあまりの素晴らしさに即オーダーしましたもの!
トヨタのヴィッツは売れていましたけれど、比較さえしませんでしたね(笑)

XR230は、私が手に入れた時にはストラーダさんのWADACHI仕様だったので厳密にはノーマルではないのですが、スーパーシェルパ,旧セローと同様なコンセプトのバイクを乗り継いできた私が、一発で気に入るくらいに「カタログに出てこない作り込み」を感じます。

最近のホンダさんでは、2輪だとCRF250Lとか700ccのニューコンセプトシリーズがありますよね?
NC700シリーズの開発リーダーさんのインタビューを見ましたが、「熟成された日本やヨーロッパ市場で、人々が求めているものは何か?」という所から入られたそうです。確かに、170馬力オーバーを誇るようなスーパースポーツとかは普段まったく必要としないし、乗っていて疲れるだけ。そんな尖ったごく少数のユーザーではなく、大多数のユーザーが必要としているのは何か?という着眼点は良いと思うし、大賛成です。
最近、やっとCRF250Lの存在意義を理解した私の考えですが・・・(笑)

ただ、4輪はどうかな?元気ないな!
ミニバンと軽自動車に注力している様ですが、それだけで良いのかなぁ??(^-^)

私は車やバイクの最大の訴求力は「パッション」だと思うのです。
なんでも、トヨタの86のお披露目式で、当時MAZDAに在籍していてロードスターとかRX-7の開発主査だった方が86の開発リーダーの方から「スポーツカーの開発承認が取れない。MAZDAはどうしているのか?」という問いに対して、「メーカーのプライドとエンジニアのパッション。その上で技術が頑張って収益性のある物に仕上げる」と回答された事を語られたそうです。メーカーの壁を越えて応援したくなるような熱いパッションが必要だと・・・

その点、私が感じる今のホンダさんは「マーケティング」です。綿密にマーケティングをしたからこそ、使い勝手が良くて価格が安いバイクが必要と判断して、エンジニアはそれに技術で応える(私の定義するところの「ソリューション」)という方針だと思います。
だからこそ、CRF250Lとかニューコンセプトシリーズが生まれたのだと考えます。4輪はまだ迷走している様な感じを受けますが(笑)

でもね、本来は「マーケティング型の商品提案」とはトヨタさんが得意とする分野のはずです。一時期は「70点主義」とまで言われていたのですから。
ところがそのトヨタさんはプリウスのあたりから始まって、86でエンジニアの想いが詰まった「パッション型」の商品提案をするようになった。
逆に元々は「レースは実験室」とまで言った本田総一郎から脈々と流れる「技術のホンダ」であって、F-1を始め常に挑戦を続ける「パッション型の商品提案」がホンダだったはずです。それが今はマーケティング型になってしまって、本来のDNAである「パッション」が封印された様に感じます。

パッションは別にスポーツモデルに限らなくても必要です。
実際、Fitは大衆車ですが、技術的にも大変素晴らしいクルマです。乗っていて、エンジニアの執念さえ感じる車でした。その「こんな車を作る!」という想いが形になって、コアなユーザーだけではなく、一般ユーザーにも伝わり爆発的なヒットを生んだと思います。
たぶん、バイクだとCRF250Lとかニューコンセプトシリーズは乗ってみれば作り込みの素晴らしさを感じると思うのですが、マーケティングのやりすぎにエンジニアも応えてしまい、あまりにも低価格を設定してしまったために、「安い!」という所ばかりメディアやユーザーの目がまず行ってしまって、ホンダさんが一生懸命考えて市場に提案したはずの「使い勝手」という面がスポイルされちゃった(笑)
日本には「安かろう悪かろう」という言葉がありますからね!(^-^)

なんかホンダさんが大好きな様な文章になりましたが、私はトヨタとヤマハびいきですっ!!(爆)