最近、書籍を買う時は電子書籍(Amazonのkindle版)を買うことが多いです。
買う書籍の多くはIT関係の専門書で、紙の本に比べて全体の見通しが悪いものの、理工学書は大きく厚い本が多いのでかさばるのです。電子書籍にすることによって、この点は大幅に改善します。

で、常々「なぜ電子書籍は紙媒体の本と値段がそれほど変わらないのだろう?」と思っていました。
紙という材料や製本という工程。在庫管理や書店への輸送だけではなく返品の対応(なんでも書店からの返品が有効である本は、出版社に戻ってきた場合、そのまま出版社の資産になるのだろうで、廃棄するのは物理的な手間だけじゃなくて資産管理の点でも手間がかかるんだそうな)もあります。この部分は電子書籍だとクリアになるので、コストは下げられるはず。
でも、売価が下がらないのは既存の書店を守る為に行っているのだと思っていましたよ。

たまたま別件を検索していて目に留まったのが、【電子書籍は紙媒体の本よりもコストがかかる」というこちらの記事
なんでも、電子化すればコストが下がるとは限らず、実際には今まではなかったコストが新たにかかるという事のようです。

実際のコストを厳密に追いかけると、この記事の解説が100%正しいとは言えないのかもしれないのですが、概ね違いは無いのかもしれません。
※記事で制作費が同じ250円として説明されていますが、印刷と製本はなくなります。その代わりEPUB化などでの費用はかかりますが、同程度なのかはわからない。

今のところはコストをグンと下げられるほどの市場規模が無いということなのですね。
記事で触れられている「電子書籍はマンガしか売れない」というのは事実かもしれません。私はマンガを買いませんが、妹は電子書籍版でコミックスを結構買っている様ですよ(^ ^)