まぁ、パイスラから政治まで気ままに書くこのblogですが、今回はノーベル賞について(^ ^)

ここ数年、日本人のノーベル賞受賞が続いていて嬉しい限りです。
とは言え、この勢いが10年後まで続くとは思えないのですね~

根拠は、ノーベル賞を受賞した方の研究といったものの多くは70~90年代に行われたもの。
例え予算が潤沢ではなかった研究だとしても、成果が出るかどうかが分からない今風に言えば非効率でリスキーな事に挑んで結果が出た事による受賞です。
そもそも、失敗の方がはるかに高い可能性の研究に打ち込んで、誰も予想しなかった事を解明したり実用化したりという成果が認められての受賞ですから、効率重視,採算性重視の21世紀ではこの様な研究がなかなかできない。という事は、2000年以降に取り組んだ研究の結果がでて受賞が検討される2030年代に日本人の受賞者が多く出るとは考えにくい。

研究に限らず、20世紀の日本を牽引した製造業は失敗をするチャンス(そして失敗を次に生かすチャンス)があって、その積み重ねでブラッシュアップしていったと思うのですが、最初から失敗のチャンスが無ければ大きな損失はでないもののブレークスルーもあり得ない。と、私は思う訳です。
より成果への評価が市場から返ってくる製造業で一時の勢いが無い様に、こんご評価に時間がかかる研究についても同様の傾向になるでしょうな。