まだ暑かった時なので、半年くらい前の話。
出先からR246を下り、東京から神奈川に入る橋の上での出来事です。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ここは片側2車線のストレートで「スピード取り締まりのメッカ」。いつも白バイがいますし、夜間には覆面パトカーも元気に営業している場所です。

私がXR230で気持ちよく走っていると、左車線を走っていた前方の車が急ブレーキをかけながら右車線に逃げます。でも、なんで急ブレーキをかけたのかが分かりません。

そのまま走っていると・・・!!!! ヤバいっ!

路肩を250cc位のビッグスクーターがほとんど止まるようなスピードで走っています。テールランプは点いていて、ハザードも点いていますが弱々しくて見えなかったのです。
バイクをかわして坂を下りきった場所まで行き、路肩にXRを止めました。なんか先ほどのスクーターが気になってね。しばらくすると下り坂をヨロヨロとスクーターが下ってきて、私のそばに止まりました。

「どうしました?」

私はスクーターの人に聞いてみます。なんでも橋の途中でエンジンが止まってしまったとの事。それも運悪く橋に差し掛かってすぐの場所で止まったそうです。ここは路肩にスペースが無く、Uターンもできませんし、歩道に逃げる事もできません。更に後続車はガンガン走ってきます。
彼は数百mに渡って重いスクーターを押すように走って来た訳です。その途中でバッテリーも上がりかけて灯火類も弱々しくなってしまったと・・・

その先でバイクが止められる広さがある場所まで移動する事にします。じゃないと追突されそうだし(^ ^)
私がウインカーを出しながら後ろについて行くことにします。彼のスクーターはバッテリーが上がってしまうと益々エンジンがかからなくなってしまうのでキーをOFFにしてもらいます。

その後数分。バイクを安全な場所まで移動して一息つく事にしました。彼は汗ビッショリ(^ ^)
近くの自動販売機で冷たい飲み物を買って差し出します。

彼曰く、「お兄さん、親切ですね!」との事。
いやね、私もバイパスでエンジンが止まって怖い思いをした事もあるし、やっぱりバイク乗りですから困った時はお互い様でしょ?(^ ^)/

ま、もし彼が粋に感じてくれて、他の人が困っているところに出くわしたら声をかけてくれれば良いかなぁ??と。
これを私は「親切の押し売り」と呼んでいます!(爆)