やっと行けた。そしてこいつら、凄いな。
今日は高校の同級生で、卒業後にバイクの事故で亡くなったI君のお墓参りに行ってきました。
過去に何度もこのBlogで書いていますが、彼はバイクで走行中に中央分離帯を飛び越えてきたトラックと正面衝突をし、収容先の病院で亡くなりました。この時、緊急輸血の依頼があったにも関わらず、「赤十字もあるし大丈夫だろう」との事で病院には行きませんでした。
私が緊急輸血に応じる為に病院に行ったとして、彼が助かったかどうかは分かりません。現実には難しかったと思います。
とは言え、献血に応じられなかったのはずっと心に残っていました。
彼のお墓参りには何度かお誘いがありましたが行っていませんでした。忙しくて都合が付かなかったこともあるし、面倒だと思ったことが無いとは言いません。でも、一番は彼のお墓参りにいく資格が無いと思っていました。
彼が亡くなった後、たかだか40数回ですが献血に協力してきました。彼の役には立てなかったけれど、他の人の役に立てれば良いかと。それが彼が教えてくれたことだと。
初めてお墓参りに行きました。
お墓参りの後、同窓会がありました。初めて参加の同級生もいて、本当に27年ぶりとかね。
いろんな話をしました。会社で頑張っている人。独立して自営業だったり、自分の会社を持って頑張っている人。それぞれが社内政治や景気、学歴と言った社会のしがらみと闘っていました。そして、相応のポジションにいる人たちばかりです。
みんな、本当に良い顔で笑っていましたが、目が死んでいないんです。良い笑顔。
そんな中、近況報告の時に私はこの場に合わないとは思いましたが、話をしました。
I君への緊急輸血の連絡があっても行かなかった事。それを後悔して、その後は自分のできるペースで献血に応じている事。
2次会で隣に座ったM君と話をしました。「こいつらスゲー」、と。
みんなガチでやりあって成果を上げている。会社や業種が違っても、向いているベクトルは同じ。
そんな中、M君から話がありました。「助からなかったとしても、Iの事故でお前は後悔して献血に取り組んでいる。それをみんなに話をする。感動した」と。
私のできる事なんて本当に限られています。私が発信する情報もしかり。
でも、私がI君から学んだ事を実行し続ける事。そして、その事を発信する事。
私が協力できることは一人でできる事です。それでも誰かの役に立てばそれでいい。更に私からの発信でたった一人でも共感してくれて、協力してくれる人一人でも増えれば私の役目としては十分です。それでいい。
これまでにその実感があったので初めてお墓参りに行きました。そして同級生と色々な話をしました。
この流れもI君が天国から見守ってくれているように気がしてなりません。
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