少し前の記事より。

絶滅危惧種であり、国の天然記念物に指定されているミヤコタナゴを飼育していたとして、会社役員などが逮捕されていたそうです。絶滅危惧種や、条約で規制されている動植物を飼育していて逮捕されるという話は時々ありますが、この会社役員はちょっと違うようです。

最初は譲り受けた28匹のミヤコタナゴを、1年間で1121匹まで繁殖させたのだとか。記事によれば、栃木県内で自然繁殖しているミヤコタナゴは1000?1500匹との事ですから、その規模はかなりのもののようです。

また、逮捕のきっかけは「増えすぎた」として自ら文化庁に相談したことだそうです。

マニア心で禁止されている魚を飼い、熱心に繁殖させたものの、増えたからと言ってむやみに処分したり放流したりはしていないようですね。この辺にはまだ良心を感じました。
※良く知られた話では、近所でメダカを見なくなったからと言って買ってきたメダカを放流してしまい、異なる種の交配が進んでしまっているという話もあります。メダカも西日本型とか東日本型といった具合にいくつかの種が存在するそうですが、元々その必要性があって別々に進化しているのですから、あまり良い事とは思えません。
法律で禁止されている飼育ですから、その罪は勿論償わなくてはならないですが、ミヤコタナゴの繁殖に対してみればそりの知見は役に立つのかもしれません。罪を償った後にその知見を是非ともフィードバックしてほしいです。