ミリタリーヲタクじゃないんだけど
突然ですが、このBlogでは過去になかった話題を書いてみましょう。
海上自衛隊に潜水艦が何隻あるかご存知ですか??
答えは18隻です。
この18隻にはちゃんと意味があります。
どの船(タンカーとか貨物船とかも)にも定期検査というのがあります。海上自衛隊の艦艇だと、「定期検査(定検)」と「年次検査(でよかったかな?年検)」という2種類があります。年検は毎年行われる検査(というか、メンテナンス)で、定検は数年ごとに行われる大がかりな検査です。
潜水艦は水の中にいますから、とても水圧がかかります。なので、水上艦艇よりもメンテナンスを頻繁に行います。平時は無理をしちゃいけないですからね。
乱暴なくくりですが、大体海に出て任務に就けるのは1年の1/3位と見れば良いかもしれません。という事は18隻の潜水艦のうち、任務に就くのは常時6隻となります。この6隻がポイントです。
2隻ずつ、対馬海峡と津軽海峡,宗谷海峡に配置するとどうなりますか??
そう、有事の際はロシア海軍の大海軍基地であるウラジオストクの艦艇は太平洋と東シナ海・・・つまり外洋と自由に行き来できないんです。太平洋艦隊を止める事が出来る。
よく、ミリタリーオタク(に限らないけれど)が「日本にも空母を!」と言いますが、空母の意味ってあまり大きくないと思うのです。確かに第2次大戦時には海軍対海軍の艦隊決戦では空母の艦載機による航空戦が戦局の優勢を決めましたけれど、ボディブローの様に効いてくるのは貨物船やタンカーに対する通商戦です。
実際、ドイツ海軍のUボートによる通商戦でイギリスは危なくなりましたし、日本も南方からの補給を止められて戦局の悪化に拍車がかかりました。
以前の通商戦では艦載機による攻撃もありましたけれど、今は人工衛星の目があるので空母が自由に活動できるなんて事はあり得ません。どこを走っているのかは民間レベルの衛星でも分かる事です(Googleさんの衛星写真を見れば自動車でも分かりますからね)。
ところが潜水艦は潜っていますから見つけにくいのです。特に日本のような通常型の潜水艦は見つけにくい。また、日本の潜水艦は大敵である「音」が小さい事でも定評があります。
また、日本の場合、広大な太平洋や大西洋を走り回る必要がありません。先ほども書きましたが、じっと待っていれば良いのです。ならば、原子力潜水艦は必須ではありません。
そして、潜水艦を見つけるには航空機(対潜哨戒機や対潜ヘリ)が有効なのですが、ヘリ空母の様に1か所から多数のヘリを運用するより、複数の艦艇に搭載した対潜ヘリを運用した方が広い範囲を探すことが出ると思われます。これが海上自衛隊の88艦隊構想(水上艦艇8隻に対してヘリ8機)だったはずです。私も大型艦よりDDHやDDクラスの運用の方が正解だと思います。
もう一つ。大きな水上艦艇は潜水艦に限らず対艦ミサイルの格好の餌食・・・
という事で・・・
ここから暴論ですけどね。
もし、半島の南の国が日本に対してゴタゴタ暴れたとしましょう。ふむふむ。
対ロシアの様に海峡封鎖だけすれば良いというわけではないですが、従来の海峡封鎖にプラスして九州から与那国島まで通商ラインを封鎖したとしましょう。東シナ海に潜水艦がいてもいいです。
某国は干上がります。
まず、偉大なる主席の国がありますから、陸路や空路で北方面での物資補給は無理です。
また、共産党の国がNGとなれば台湾海峡は通れませんし、勿論共産党の国の上空も通過できません。
日本海経由でプーチンさんの国を経由して・・・という事も考えられますけれど、日本海に日本の潜水艦がいれば船は通れないでしょうね。
特に重要な戦略物資は石油ですが、石油を空輸するほど効率が悪くてリスクが高いことはありません。だから、艦船の通商ラインを封鎖する。これが戦略的にはもっとも効果があります。
湾岸戦争の時に、海上自衛隊の掃海部隊が中東に派遣されていますが、ペルシャ湾(と、オマーン湾もかな?)の機雷で通商ラインが封じ込められたからです。それ位通商戦は死活問題です。
空母といった見える脅威というのはインパクトがありますが、一番怖いのは見えない脅威です。
見えれば避ける手を考えられますけれど、「いるけど・・・どこにいる?」となれば、うかつに貨物船やタンカーを出せませんから。
余談ですが、仮に台湾がとっても日本と仲良くなってくれれば(ま、共産党の国の一部扱いですが)、半島の国だけじゃなくて共産党の国が運用する3つの大きな部隊(北海海軍,東海海軍,南海海軍)のうち、北海海軍と東海海軍を抑えこめちゃうんですよ。北海海軍と東海海軍の基地がどこにあるかを調べてみると、面白いですよ。有名な大都市のそばですから(笑)
現実問題として九州から与那国島までガッチリ封鎖しちゃったら台湾海峡を通るしか外洋にでれませんよね?
日本は台湾と(これは半島と共産党の国対策)東南アジアと仲良くしましょうよ。東南アジアの海峡を閉められたら中東から石油を運べないよ??
日本の潜水艦は退役もありますが順調に進化・就役してますから安泰とも言えますね。そうりゅう型の新鋭艦も進水しましたし。
日本の潜水艦の稼働率を考えた分析、面白かったです。
さらに付け加えるならば対潜哨戒機の保有機数という要素でしょうか。日本は100機オーバー、中国は確か…8機?10機?
太平洋は無視して良いとして、Levicoさんの指摘する海峡封鎖をする/されることに注視しておけば非常に効率的に海を管理できますよね。おそらく制空権も容易に取れるのではないでしょうか。
昨今のヘリ空母の大型化は対潜哨戒機の洋上プラットフォームじゃないよねぇ…意味ないもんね。
mattさん、どもども。
あははは?(^ ^)
海上自衛隊の艦艇数はちゃんと昭和の時代から変わってないですよ?
水上艦艇はDDH(ヘリ3機)×1隻+DDG×2隻+DD(ヘリ1機)×5隻 = 8隻と8機。これがパッケージで1群を形成します。これが横須賀,佐世保,舞鶴,呉の4群構成。
潜水艦はロシアの太平洋艦隊を抑え込む目的で3つの海峡に常時2隻×3つのパックがいて、平時の稼働率を1/3として18隻。これも本当。
これが昭和の時代に決定,完成されていて、あとは退役艦の分だけ新造しています。
私、社会人最初の頃は民間だったですけどこの業界の人でしたから。なので、ミリヲタではなくて、「本職」だったのです(笑)
本職様でしたか…それは失礼しました。
それこそ僕のネタじゃないですが、意外な経歴が!!!!!です。ちょっとびっくり。
どもども。
当時の部署は「ASW課」というところでしたね。
ASWとはAnti Submarine Warfareの略で、日本語にすると対潜水艦戦術課になるのかな?わはは!