SankeiBizさんのサイトで「満足度日本一の『ネッツトヨタ南国』 売らずともクルマが売れる…なぜ?」という記事がありました。
高知県でトヨタ車の販売をされているディーラーさんのお話です。これが実に面白い記事なんです。

記事の中にはエピソードとして語られている部分もありますが、ネッツトヨタ南国さんの神髄は「社員が自分で考える」事につきる様です。経営陣は短期的な利益に走る事なく、社員に任せるだけ任せる。失敗も許容し、最後の責任は幹部や経営陣がとる。効率重視の経営とは相いれないその覚悟ともいえる部分に、「そーだよねぇ!」と大変共感したのですね。

というのは、私が工業高校を卒業して最初に入社した会社での経験からくるものです。世界的にも名前が知られた通信機器メーカーの技術部勤務でした。
入社式が終わってから新入社員が集められ、2週間の研修が始まります。この時のインストラクターの方が最初に言った言葉は今でも忘れません。

「あなた達が仕事をして稼げるようになるまで、会社は1人あたり2000万円を投資します。仕事を覚えて、仕事ができるようになるまで最低数年間は会社の持ち出しです。勿論、皆さんには頑張ってもらいますが、失敗を恐れてはいけません。会社には課長とか部長とか偉い人が一杯います。あなた達が失敗した時はこの人達が責任を取ります。その為に高い給料を貰って肩書があるのです。だから失敗を恐れずに挑戦してください」

当時の大卒が新卒で税込年収が300万円弱位ですから、「2000万円の投資」ってとてもインパクトがありましたね。
でも、この言葉を裏付けるエピソードはこの会社に在籍していた4年間に私も沢山経験しましたし、同僚が経験している姿を見ています。こう言う社風の会社で社会人をスタートしましたし、その前の 高校だって細かい事はとやかく言わずに、生徒に任せるという校風の学校でした。
※今じゃトンデモナイって叩かれる事も普通に起きていましたからね(笑)

こういう環境が今の私のベースになっていますし、それだけの度量が学校にも会社にもあったのだと思います。

詳しいお話はまたの機会に。