先日、釣り関連のサイトを眺めていたら、衝撃的な事を知りました。

ルアーやフライロッドで有名なufmウエダさんが会社を解散していました。

ufmウエダさんと言えば、ハイエンド向けのロッドメーカーとして、特にトラウトやシーバスロッドで大変有名なメーカーでした。
私がシーバスにハマっていた当時は、PalmsのSurfstarとufmのSalty Pluggerがハイエンド向けロッドの双璧であり、何処の釣り場に行っても「銀色に塗られたブランクスのSurfstar」と「コルクグリップのSalty Plugger」を見かけたものです。
私はSalty Pluggerの8.6ft(SPS-862だったかな?)を使っていて、とても思い入れがあります。

シーバスを始めた時は釣具屋さんお勧めでDaiwa(当時)のPacific Phantomを買いました。その後、Diakoの短めロッドを経てスミスのBlowShotだっかな?を初めて使った時の事です。大黒ふ頭のデイゲームでバイブレーションを遠投して、底をゴリゴリと引いていたのですが、魚が凄くかけやすい。10ftのロッドで、1Oz半くらいまで投げられるシーバスロッドとしてはちょっとヘビーなロッドなのに、ノリが凄く良いし掛けた後に魚を捕るのもとても楽。上手く文章で表現できないのですが、釣りがとても楽しくなるのですね。
「あ、高いロッドってこういう事なんだ!」と知ったのです。

その後、直ぐにufmのSPSを買いに行きました。当時で1本4万円位だったかな?ローンを組んで買いまして、仲間に「なぜそこまでして買う!」と笑われましたが(笑)

SaltyPluggerを手にしてからは感動の連続。
とにかくルアーが投げやすいし、魚をかけやすい。掛けた魚を寄せるのも単純に力づくでゴリゴリと寄せるのではなくて、やり取りを楽しみながらも走った魚を止める事が出来る。小さいのまで含めれば4ヶ月程で100匹くらいシーバスを釣ったような記憶があります。

解散の説明を読みますと、「材料の調達が震災以降の日本国内では難しくなった」とあります。純国産にこだわった結果の様です。ネットでブログなどを見ても、多くのマニアがufmのロッドに愛着を持っていて、「無くなるのは惜しい」と書いていますが、最近のufmのロッドを購入している方はそう多くない様です。どうも高価になり過ぎたらしい。最近は釣りをしていなかったので良く知らなかったのですけれど、やはり1本で5~6万円のロッドはそうそう購入できるものではありませんね。
私は、日本はスイスの様に「高付加価値路線」を進んでいくべきだと考えていますが、単にマニアックな路線になれば良いのではないという事を認識しました。

残念な事になってしまいましたが、とても良い思い出をたくさんいただいたufmさんに感謝!