私は、とりたてて韓国の人が嫌いではない。たまたま、仕事の関係とか知人に韓国の人がいて、付き合い始めてからもう十数年になる。勿論、気質は全然違うし、まったく合わないところもあるけれどね。

韓国の人と言っても日本に生活の拠点を持っている人たちだから、いわば親日派。この人たちだけを見て全てを分かったつもりになってはいけないけれど、そんな喧嘩腰になる必要もないと感じている。問題は韓国の人にあるのではなく、韓国という国にあると思う。

私の知人は奥さんが韓国人。日本に興味を持って、日本人と結婚し、日本に住んでいる訳だからあまり問題はない。
この奥さんの弟さんはバリバリの嫌日派だったそうだ(私は会った事はない)。この弟さん、なぜかお姉さんを頼って日本に来てみた。お姉さんの家で旦那さんや子供たち、旦那の親御さんと生活を共にすることになった。毎日TVを見て日本語を覚え、日本の文化や暮らしを学んだらしい。

ある日のこと、旦那さん(お姉さんの旦那だからお兄さんだな)に日本語で話しかけたらしい。「自分は日本が大嫌いだったが、誤解をしていた」と。韓国に住んでいた時に抱いていた日本のイメージとは違うらしい。日本という国はもっと親切で共感できるということらしい。

たぶん、一般庶民レベルではお互いに100%の理解をする事が出来なくても、ある程度は許容する事が出来るようになると思う。これは韓国の人だけではなく、中国の人とも接していて感じたこと。
では、何が問題なのか?これは国の問題。

韓国でもそうだし、中国でもそうなのだけれど、仮想敵を作るのが国をまとめる上で一番簡単な方法だと思う。政権に向かう注目や不満を逸らせて、国民を一つの方向に向けるのはこの仮想敵が一番効果がある。私が思うに、冷戦時代のアメリカやソ連がまさにそうで、敵国を作ることで国をまとめていた。
私が知る限りだけれど、日本は外部に敵を作って国をまとめるのがあまり得意ではないと思う。元々島国で外敵という要因が少ないからだと思うのだけれど。

で、話を戻すと、特に韓国は朝鮮戦争やベトナムへの派兵,IMF危機があったりして国に自信がなく、国民の怒りの矛先を逸らすのに国の政策として日本を使っていると思う。あえて上から目線で言えば「かわいそうな国」。
だから、私は反日感情が渦巻いていてもいちいち反論したりしない。大人の対応(^-^)
日本人は、東日本だけではなく阪神淡路の震災を含めて、世界中が驚く民度の高さを誰に言われるでもなく、自然にやってのける国民なのだから、もっと自信を持っていれば良いと思う。相手のレベルに合わせてギャンギャンやらなくても、世界がどちらを支持をするのかは・・・分かりますよね?(^-^)

ただ、大統領の竹島上陸はいただけないな。やっても許される事と、許されない事の線引きを超えてしまった。
北方領土の問題はまだ戦争直後のドタバタと言う事も出来るが(それでも許される事ではない)、今は平時。そんな時に大統領がやるべき事ではない。
大人しい日本人は「眠れる獅子」だと思うのだけれど、そんな獅子を起こさなければ良いけれどね。