片山右京さんより
さっきのエントリーで紹介した片山右京さんの言葉をそのままFacebookより転載します。
若い人からお金がないから出来ないんです。
と言う言葉を耳にしてちょっと残念に思った。
ある意味正しいし、もっともな事なんだけどね。もちろんあったらスタートは楽かも知れないし、
会社でも何かをやるにはちゃんと計画を作り、
予算を立てて、上手く行かない所は少しずつ見直して
前に進むんだろう。
でもね、これから始まる人がそこだけ見て、
そう言う考え方だけでやったら勢いが無くなるからね。
それは出来る人、やってきた人、そういう会社の話であって、
挑戦者はあんまり頭でっかちになったら、行動に移せなくなっちゃう。
確かにお金と言うツールは必要だけど、
それが全ての鍵を握ってるんじゃ無いって事を忘れちゃ行けないし、
自分の道を切り開いたり、運命を分ける物はそう言う物じゃない。僕のあだ名と言うと、神風と思ってる人は時間が経ってもいるけど、
でも最初のあだ名は子供の頃の意味のない呼び方を除けば、
ちょっと揶揄さえ感じる恥ずかしいものばかりだった。
筑波でメカニックをやってる時も、とにかくお金がなかったから、
メカニックをやりながら、他の人がまだ使えるのに捨てた
ブレーキパッドをペーパーかけて使ったり、
筑波サーキットは右フロントが減らないからそのタイヤを
横浜タイヤの人が取って置いてくれたのを貰ったりしながら
何とかレースの出てた。
勝って賞金が入らなければ次のレースのエントリーフィーさえ、
払うのが難しかったし、節約が出来るのは食事だけで、
いつもお腹が空いててとってもひもじかった。筑波でチャンピオンを取った後、鈴鹿に戦いの場を移した時は、
白子の砂浜にブルーシート張って寝てたりしたから、
僕は周りの人から乞食(放送禁止用語)って呼ばれてた。
その後は工事用のプレハブに住まわせてもらうまで、
解体屋さんに捨てられたバンの中で生活してたり、
電気ストーブの上でパンを焼いたり、
バイト先のスナックのおつまみが夕食だった。
だから僕は、良く言えばとてもハングリーだった。
その後もあだ名はキチガイ(放送禁止用語)になり、
レースをやる為に自分の保険金を先に立て替えて貰おうとしたり、
とにかくバカで目茶苦茶だったけど、
それでも見ていてくれる人も助けてくれる仲間もいたんだ。
だからお金は必要だしツールとして重要なのも分かってるけど、
それがすべてじゃ無いって、諦めて欲しく無いんだ。
一生懸命誠実にやってれば、必ずチャンスは貰える。
こんな僕がF1まで行かせて貰えたんだから信じて欲しい。少なくとも、お金で何でも解決出来ると思ってる人にも、
物を斜めから見る人にも、
自分が最初に感動した時の初心や情熱を忘れた人にも、
チャンスを貰える事も、一番になる事も絶対ないと思う。
とても説得力があると思います。私も頑張る!
Discussion ¬