Levicoの暴言・選挙論(^-^)
さて、今回はちょっと暴言です(^-^)
えっと、今回の暴言は国政選挙論です。
まず、私は比例代表制ができた時からとても違和感がありました。Wikipediaを見るとメリットもある様ですが、まず一番の問題は「自分が投票していない議員が選ばれる」という事です。投票する政党の政策に賛同してもね必ずしも名簿の上位に居る候補者を支持しているとは限りません。特に、票集めのタレント候補は政治的実力や思想が必ずしもあるとは限らないのに(勿論全てのタレント候補ではありません。中には志の高い方もいらっしゃいます)、大きな政党の名簿上位に居れば投票を待たずしてほぼ当選が確定しているという問題があります。選挙は投票があって国民の意思が反映されるもの。政党の意思が最大のポイントではありません。
次に、小選挙区と比例区の重複立候補をしていて、小選挙区では落選したのに比例区で復活当選があるという矛盾。有権者がNoを突き付けているのに当選する。これは絶対おかしい。
小泉元首相や小泉進次郎議員はこの矛盾点を嫌って重複立候補をしないという話もあります。もっとも、お父さんの方は比例区を利用して大量議席を獲りましたけれどね。
そして、小選挙区。私の記憶と理解が正しければ、「選挙は金がかかる」という事で小選挙区にして、選挙の費用を抑えようと導入されたはずです。ところが、実際には「1票の格差」とい大問題をはらんでいます。投票する地域によって、1票の重みが違うのは絶対におかしいです。
これらを解決するのは簡単です。小選挙区と比例区の両方を止めてしまい、全国区の大選挙区にすれば良いのです。
元々、この大選挙区はお金がかかるとされていたはずです。確かにその通り。数年前まではね。
今はインターネットの時代です。いちいち現地で辻説法をしなくても、ネットのオンデマンド・ストリーミングで有権者は好きな時に納得がいくまで立候補者の考えや公約を調べて検討すれば良いのです。
確かに、今までは新聞の広報や政見放送がありました。しかし、新聞は掲載できる文字数が限られていますし、政見放送も時間が限られているうえ、一般の放送が無い早朝等の時間帯で満足に見る事が出来たためしがありません。私は立候補者の考えが知りたくて街頭演説に足を運ぶこともありましたが、何処でいつ行われているのかが分かりにくい上に、実際に現地に行ってみても立候補者に質問をぶつける事が出来ずにいました。
ネットの双方向性とオンデマンド性を生かせば、かなりの部分を解消する事ができます。ただ、すぐに全てを既存の政見放送などからネットへ置き換える事はできません。国民のすべてがネットを利用できるとは限りませんので(ディジタル・ディバイドの問題)、当面は併用になるかとは思いますが、それでも選挙への関心を高めるためにはすぐにでも導入すべきです。
ネットであれば、全国区の大選挙区制になってもかなりの選挙資金を節約できるはずです。
そして、浮いた政党助成金の選挙費用は新たなる産業に向ければ良いと思ます。そう、ネットによる選挙活動でディジタル・ディバイドが生まれるのであれば、ITインフラの整備に使えばよいのです。
既存の国の事業と言えば、土建族の出番でした。勿論、道路などのインフラ整備も重要ですが、なかには年度末工事の様に必要もない工事で税金を使っているという事を経験している方も多いはず。ITインフラの整備に割り振れば、この土建族を一掃できます。勿論、ITインフラの整備に割り当てれば新たなる利権構造を生む可能性は否定できません。しかし、既にある利権構造にメスを入れる事は難しくても、これから生まれる利権構造には過去の経験から予め予防策を打つ事が可能です。これでも完璧ではありませんが、地域密着の利権構造よりは、ITでこれから生まれる利権構造の方がはるかに競争原理が働いていて利権が生まれにくいとは思います。
次に、小選挙区の問題として「地元優先」という事があります。
候補者は当選したいがために、選挙区の支援者を日頃から回っています。何人かの国会議員のTwitterをフォローしていますが、週末になると地元回りのツイートだらけで正直呆れます。
勿論、地元の声を国政に反映するというメリットがあるのは理解できます。ただ、現状では地元の声を国政に反映させるというよりも、地盤固め,票固めの側面が強いと感じます。そこで生まれるのが便宜供与。投票してもらう代わりに、国会議員の権力をちょっと使っちゃうというアレです。これは間接的に知っている元国会議員が実際に地元の支援者に便宜を図っているのを知っていますので、ね。
これが大選挙区制になれば地盤は全国ですから、候補者も特定の地域だけ肩入れする訳にはいきません。
そもそも国会議員は「国政を担う」人であって、知識密着の政治は地方議会に任せれば良いのです。地方議会にお金が無いのであれば、財源を地方に移して国は小さな政府に移行する。これは色々な国で試みられてきた政策です(軒並み失敗していますが)。小さい政府の考え方は普遍的で間違えが無いはずです。ただ、実現手段に問題があったのですね。
この政策を国会議員が自ら法案として提出するとは思えません。自分の当選が危うくなる法案なんか誰も出さないですよね(笑)
ただ、根本的に今の政治のあり方を改めないと、本当に日本は破たんします。国民に信頼されていない政治ほど危ないものは無いと思います。
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