度々このBlogに書いていますが私の母親は脳腫瘍で、現在大学病院の提携施設である老人保健センターという所に入所しています。

母親の状況ですが、脳腫瘍も4段階あるうちのグレード3(悪い方から2番目)だそうで、自分の力では食事もとれません。要介護5という判定で、一番重い状態なのだそうです。大学病院に入院していた時は起きている事も多かったのですが、最近私が顔を見に行っても起きていた事がありません。
父親は週に何回か、妹も週に1回は洗濯物を取りに行ったり、差し入れをしたりする為に出かけるのですが、母親は起きていても亭主や娘の顔も分からない状態だと言っていました。
例えば妹には顔を見ながら、「私には娘がいるのですよ。で、どちらさまでしたっけ?」という感じだとか。

正直なところ、この様な状況では自宅で介護できる状態ではありません。要介護5になると、付きっきりでの介護になりますので、働きに出る事すらままならないです。
まだ、昨年末に入院した当初は「一時帰宅もあるだろう」と思い、短期であっても自宅での介護を考えていたのですが、精神的にも体力的にも家族の方がついていけなかったでしょう。

運良く、大学病院の先生が提携施設であるこの老人保健センターを紹介,手続きをしていただいたおかげで、なんとか家族は生活できています。それでも、半年に及ぶ入院と入所生活で、特に父親はだいぶ精神的に疲労がたまっています。

施設の職員の方を見ていると、本当に驚きます。看護師さんからヘルパーさんまで誠心誠意介護にあたってもらっています。仕事とはいえ、体力的にも精神的にも本当にキツイと思います。この様な方のおかげでなんとか残って家族が生活できているのです。

要介護5の認定ですから、幸いにも介護保険が適用されています。それでもかなりの費用負担となっているのが現実です。まだ父親は元気ですし、71歳ですが春まで働いていましたのでそれなりの費用負担はできていますが、これが年金世帯で老老介護だったりすると、今でも想像ができないです。

高齢化社会で福祉に関する費用が国の財政を圧迫しているのは知っていますが、実際に介護が現実のものになると、介護保険は大変ありがたい制度ですし、もっと介護にあたる仕事をしている方に報酬を払ってほしいとも思います。難しい問題です。